宗教と詐欺について、その2
脱カルトな人たちや匿名で日本共産党をヨイショしている人よりも、上祐史浩さんの方が勉強してるよな。ま、当然といえば当然だけど。
もっとも、今「フランスはカルト対策の先進国」なんて発言したら、失笑と軽蔑の視線の嵐でしょうけど。
カルトと宗教の違いについて尋ねられた上祐史浩氏は
http://togetter.com/li/67643
両者の境界は曖昧だと思います。伝統宗派でも、キリスト教やイスラム教の原理主義は、巨大なカルトという意見もあるしょうし、旧自公連立政権の支持母体の創価学会も、フランスでは(池田氏を生き神とする)カルト扱いと聞いています。@piyotaro9 カルトと宗教の違いは何でしょうか?
— 上祐史浩 (@joyu_fumihiro) 2010, 11月 6
@mwsj351 私のツィートの主旨は、カルトとカルトでない宗教の境界は曖昧であるという一点であり、その例として、日本では政権政党の支持母体となったほどの創価学会が、フランスではカルト扱いであると書きました。よって、私が創価学会がカルトとは主張して批判しているのではありません。
— 上祐史浩 (@joyu_fumihiro) 2010, 11月 10
@mwsj351 次に、フランスに詳しい国際ジャーナリストの方から、創価学会の外国布教組織であるSGIが、同国のカルトを監視する組織や国会議員の調査報告書などでカルト指定を受けたところ、公明党議員が訪仏し、解除を訴えたが成功せず、そのままではまずいため、SGIを解散し、続き
— 上祐史浩 (@joyu_fumihiro) 2010, 11月 10
@mwsj351 三つほどの別名の団体として活動していること、フランス国営放送が創価学会をカルトとして扱った番組があること、ネット上の情報でも2005年時点でのカルト指定が確認できること、フランスとは、エホバの証人、サイエントロジーもカルト指定であることなどを聞きました。続き
— 上祐史浩 (@joyu_fumihiro) 2010, 11月 10
@mwsj351 同氏によると、フランスのカルト指定の条件は10個ほどあり、その一つが教祖の行きすぎた個人崇拝であり、それにSGIの池田大作氏の扱いが当てはまるとされているため、「フランスでは、創価学会は(池田大作氏を生き神とする)カルトと扱われている」と発言したそうです 続き
— 上祐史浩 (@joyu_fumihiro) 2010, 11月 10
@mwsj351 多少心配なのは、貴殿の反論からは、フランスにおけるSGIのカルト指定がまるで無かったような印象を受けるのですが、少なくとも過去にはSGIが池田氏個人崇拝などで、カルト指定された事実はあると思えるのですが、もし間違いがありましたら訂正しますので、詳細をご連絡下さい
— 上祐史浩 (@joyu_fumihiro) 2010, 11月 10
なお、伝聞情報のため、曖昧ですが、フランスのカルトの要件は、トップの行きすぎた個人崇拝以外に、相当な資金を集めていることや、政治権力への関与があること、外部に攻撃的・排他的であることなどが含まれているそうです。ともかく、日本ではカルト指定の枠組み自体が無く、これが大きな違いです。
— 上祐史浩 (@joyu_fumihiro) 2010, 11月 10
で、昨日の朝の日記の続きである。上祐のトルコ狂いでなく、宗教と詐欺について、すなわち、幸福の科学の「霊言」がとやかくインチキ扱いされて、伝統仏教の「天国・地獄」がインチキ扱いされないのは何故か、である。
まあ、法律問題(実際の訴訟)になったら、社会通念だの何だのって話になるのだろう。しかし一つ、伝統仏教と幸福の科学との間に、大きな「違い」があることに気がついた。それは、宗教団体側が騙しているかいないか以前に、伝統仏教側は信者そのものが殆ど教義なんか信じてないのに対して、幸福の科学の類は信者が全員その教えを真剣に信じていることである。極端に言えば、教団も信者も大して信じてないのが伝統仏教で、教団は信じてないが信者は全員信じているのが破壊的カルトなんじゃないかと。
葬式仏教って呼ばれるくらいだから、日本の伝統仏教って、最初からユーザー(檀家)側も宗教を葬式のアクセサリーとしか考えてない。葬式をしきってるのは葬儀社だろうし、スキンヘッドのオッサンがパーカッションに乗せて、漢文の読み下しを厳かに朗読してくれれば良いわけで、誰も信仰なんか気にしてない。あるいは、宗教=平和のイメージのブランド力で、左翼の代用品として「9条を守れ」とコメントしたり、そうでなければ就学旅行の解説員くらいしか世間も期待していない。
しかし、カルトのほうは違う。信者は全員マジで道を求めているのだ。悩みを解決して欲しいのだ。魂を癒やして欲しいのだ。真理の探究者なのだ。
この2つの違いは大きい。AVの女子高生ビデオ見ている人と、女子高生売春をしている人くらいに違うのだ。AVの方は最初から女子高生だなんて思ってない。一方女子高生売春の方は「君、本当に女子高生? 学生証見せてよ」くらいは当然。女子高生(真理)でなければ絶対に駄目なのだ。AVで「女子高生」「処女」と銘打った作品が、実は女優が二十歳を過ぎてやりまんでも誰も「金返せ」なんて言わない。しかしJK援交は「嘘だ」と分かったら、当然に「騙された」「金を返せ」となる。
案外、伝統仏教に返還請求事件はない(と思う。私は聞いたことがない)けれど、カルトと呼ばれてる宗教に返還請求が起きる理由の一つは、皮肉にも、信者がマジで信じているか最初から信じていないか、本物志向か雰囲気を楽しんでいるかが大きいのではないかと(笑)。
さよう。伝統仏教は皮肉にもそのインチキ性・不真面目性が故に、詐欺を糾弾されないで済んでいるのである。そしてその伝統仏教のだらし無さにつけこんだインチキ宗教が、信者の真面目さのゆえに社会から指弾されると。
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