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Amazonなど比べ物にならないほどに日本の出版文化を破壊し続けた「街の本屋」の限りない悪

 本屋さんが潰れてニュースになるなんて珍しい。
 だって、私の家の近くの商店街にあった「街の本屋」、とっくの昔に潰れてからずいぶん経ってるんだもん。
都内駅周辺や埼玉、神奈川などに店舗を展開、「芳林堂書店」(東京都豊島区)が破産
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160226-00010000-teikokudb-ind
 芳林堂が潰れたんだ。そういえばよく行った...ような気がする。でも、芳林堂って、どこにあったっけ。覚えてないや。

 それ以前に、こんなニュースがあったんだね。懐かしの岩本太郎氏。
「”街の本屋さん”が死滅する日(太洋社問題:出版流通はもはや重度の糖尿病患者状態なのか?)」http://air.ap.teacup.com/applet/taroimo/msgcate6/archive
『「そんな、街の本屋が消えてるなんて、もうずいぶん前からの話じゃん?」と言われそうだし、事実その通りなのだが、それにしてもこの2月に入ってからの全国各地における閉店ラッシュはあまりにも急速で、さながら急坂を転げ落ちるが如しなのだ。』
『そのきっかけになった出来事というのは、上記の2月5日に出版物の販売会社(雑誌や書籍を出版社から書店に卸す、いわば本の問屋さん。一般には「取次(とりつぎ)」として知られる)である太洋社(本社・東京)が今後「自主廃業」に向かうことを各取引先あてにFAXで公式に通知した一件だ。』

 近所は既に本屋が潰れ切った(徒歩20分範囲内で思いつくのが2件)ので実感が沸かないが、そうらしいのだ。
 しかし、これほど同情の余地のない話もない気がする。

 そういえば、随分と本屋の悪口をこのブログで書いた気がする。だって、いったいどこの業界で、仕入れた本が売れなかったら問答無用でロハで返品できる小売があるのだろうか。一方、返品される側も一切割り引いてはいけないと。俺様は文化なのだと。知の世界に貢献しているのだと。
 実際は、漫画の皆様方やエロ本の皆様方やセンスプ様を筆頭にしたゴシップ週刊誌の皆様方のおかげで「街の本屋」とやらの「文化貢献」が守られていたに過ぎない。それがコンビニに奪われた。ザマーミロ以外の何物でもない。
 もっとも、そういう意味では、芳林堂は文化に貢献しただろう(多分)。だって、(多分)芳林堂で「面白い本」を発見しで、買った経験がかなりあったと思う(多分)から。ええ、あくまでも(多分)。しかし、商店街に意味もなく点在していた「街の本屋」とやらは、いったい何の存在価値があったのだろうか。存在価値がないどころか、委託制度に守られ品揃えを考えなくて済む本屋と、定価販売が保証されている出版社との慣れ合いを隠蔽するために、教育機関やマスメディアが「本を読もう」と子どもたちを騙すのをいいことに、何の役にも立たない「良書」を売っつけていただけではないのか。
 ちなみに岩波なる書物製造業者は教育産業と新聞産業に取り込み「良書の宝庫」なるマインドコントロールを展開し、本屋に買い取らせていたという。岩波、お主、悪やの~。ってのか、いい加減なシステムのおかげで、岩波みたいなおかしなペテンが通用したのだろう。その実態、インターネット全盛の今となっては、著作権保護が切れ無料で配布されて然るべき本を若者に騙して売りつけていたとしか思われまい。

 一方、Amazonさんはロングテール(←死語かな)で多くの真面目な出版社を多くの真面目な読者に結びつけ、硬軟問わず世界の文化に多大な貢献を果たしていた。笑い事でなく、Amazon様がいらっしゃったおかげで、どれだけ多くのノーベル賞レベルの研究が成し遂げられただろうか。
 公務員や教員がやったら批判される。しかし、本当は何も必要が無いのに、まるで知性と文化の発信基地化のように騙し続けた「街の本屋」の限りない悪を激しく批判したメディアが果たしてあっただろうか。本当は、それなりに有名な漫画とそれなりに売れている雑誌と、基礎英語みたいに定番のNHKテキストとベストセラーと、売れ筋の文庫本と新書しか置いてなく、唯一の工夫がエロ本だけという「街の本屋」が私腹を肥やし続けたという限りない悪を糾弾する人など誰もいない。いないどころか、その消滅を惜しみ涙し、日本の、否、世界の知性とマイナー文化の救世主であるAmazon様を、文化破壊の張本人化のように罵る馬鹿者があまたいるのである。

 じゃ、また。
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7457:Re: Re:街の本屋さん by sinzinrui on 2016/02/27 at 15:45:40

ロンとヤス様。にしむらでおま、んこ。

> ただ、本屋さんで貰えるしおりや名刺型カレンダー
> なんか嫌いではないですし、茶封筒みたいな厚地
> の包装紙も気に入っています。(だってコンビニの
> 袋ってスケスケなんだもん)

確かに、栞は良かったでした。
紙袋も素敵でした。
コンビニ袋、味がないですよね。

でも、「本屋」とかいう会社は、それを「売り」にするどころか、エコとやらで、「袋はいらないよね」って積極的に紙袋廃止を自慢するようになりました。左翼なんか、ノリノリでしたよ。今となっては、本屋の破壊に手を貸したわけで。

もっとも、「あの紙袋こそがメリット」「変なブックカバーが魅力」って、そう分かったらアマゾン様だって…

7451:Re:街の本屋さん by ロンとヤス on 2016/02/27 at 08:52:04

わんばんこ!

確かにコンビニエンスストアで雑誌を扱うように
なった1980年代ごろから、街の本屋さんが陰りを
見せるようになりましたね。

おまけに、2000年以降のネット販売や電子書籍の
台頭など、”下げ” 材料しか見当たりません。

ただ、本屋さんで貰えるしおりや名刺型カレンダー
なんか嫌いではないですし、茶封筒みたいな厚地
の包装紙も気に入っています。(だってコンビニの
袋ってスケスケなんだもん)

小生は多少の時間をかけても、街の本屋さんに
お金を落とし続けますね。

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sinzinrui

Author:sinzinrui
 西村雅史。元オウマー。大昔「オウム真理教大辞典」を共著で出して「これで幸せになる」と思ったらかえって不幸続き。糖尿病も悪化し、眼底出血で失明に怯えてます。

私は「いつでも会えるオウマー」です

常時2人オフ会受け付けてます。握手会もOKです。なお、男なので、パンチラはありません。

ただし、基本的に、土日・祝祭日希望。(日頃は普通にサラリーマンやってますので)。

あと、正体を明かさない人や殺気を感じた人は、断るかもしれません。

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