レーニン、ちらり。 (マルクスとレーニンととは違うことを言っている(前編))
オウム真理教・カルト宗教 - 2016年05月06日 (金)
おはよう。ほなみちゃんストーカーのおじさんです。
今日の話は、古いキョウサナーや共産趣味者にとっては退屈かつ平凡な話でしょうが、我慢してください。
昨日、民青の宝・南の虎宮脇咲良と並び称される北の狼ほなみちゃんが「マルクスやレーニンは正しく」云々なんてTwitterで書いてたので、可哀想に、いよいよマインドコントロールが進んだかと思った。
と思ったら、こういうことだったのか。
へー、「しくじり先生」なんてテレビがあるんだ。まあアカ業界には「反面教師」って言葉があるくあいだから、当然マルクスさんの登場になるわけである。
惜しい!しくじり先生に反論する片柳進川崎市議/日本共産党・民青同盟悪魔の辞典+ キンピー問題笑える査問録音公開中
http://kinpy.livedoor.biz/archives/52162446.html
マルクスの「資本論」を“2行”に要約!? オリラジ中田先生の「しくじり偉人伝 カール・マルクス」Togetter
http://togetter.com/li/970620
この「2行で要約」、下手だよ。
少し長いけど、「資本論2行要約」だったら、「社長は給料を上げると企業間競争に勝てない。給料を下げると自分の商品が買ってもらえない」みたいなのが良いんじゃないかと。
こんなのだったら、ビートたけしの方がうまかった。もっと短い。「労働者は搾取されている」。以上。
ってのか、共産主義を実施した国で、必ず議会制民主主義による政権交代が停止され、言論の自由が奪われ、お上に楯突く人間は片っ端から虐殺され、その数は十万~2000万人の規模になる。それだけで、何を言っても駄目なんだよね。「日本の共産党は違う」って、日本のだけが違うわけ無いじゃん。
ってのか、この「マルクス解釈」はほなみオリジナルなんじゃないだろうか。
記憶がもう薄れてるけど、日共の「公式解釈」はこんな感じだったと思う。
まず、スターリンに関しては30年くらい前まで「2000万人殺したが社会主義建設に貢献した」だったはずである。もっと昔は、手放しでスターリンを讃えていた。詳しくは「バカサヨ言行録: バカサヨ総本山ソ連、および清く正しく美しい核兵器」をお買いください。
そして、実際に理論家としてみれば、レーニンとスターリンとの区別はあまりない。少なくとも、マルクスとレーニンとみたいにハッキリと違うことを言ってるわけではない。
なんて書くと「志位るず」の諸君は驚くかもしれないが、実は、マルクスとレーニンは別のことを言っているのである。そして、その種の議論は1980年代まで、おえっとゲロ吐くくらい「辻褄合わせ」あるいは「違うじゃん」と議論が行われたが、ソ連が崩壊したこともあり、今世紀になってからは誰も見向きもしなくなった。
マルクスといえば、資本論とともに、弁証法的唯物論と呼ばれるロジックがある。今回は簡単に書くが、世の中の発展は、1次関数みたいに徐々にできるんじゃなく、どっかで行き詰まってドカーンと改革、どっかで行き詰まってドカーンと改革、って進歩していくという仮説であり、マルクスはそれを珍論を駆使して「科学である」と言っているのである。そして、資本主義も封建制と同様に行き詰まり、労働者が極貧になって、資本家を倒さざるを得なくなる。すなわち、放っておいても労働者は立ち上がっちゃうような状態に資本主義はなる、それが「歴史は”行き詰まってドカーン行き詰まってドカーン”の繰り返しである」、すなわち歴史的必然性である、というわけである。
そうであれば、マルクス主義は資本主義が進んだ社会で起きるはずであって、おそらく欧州を前提にした理論だったのだろう。しかし、実は世界最初の社会主義国家ソ連ができた前のロシア帝国って、資本主義が発達してないんだよね。もっといえば、ソ連って、マルクス主義理論で起きた革命じゃない。そういうことになります。そして、その革命を指導したレーニンの理論も、弁証法唯物論とはあんまり関係ない理論-「労働者が自然に立ち上がる」ではなく、「少数の政治意識の高い人が巧妙に立ちまわり政権を騙し取る」-ものになります。
実は、日本共産党もそこに気がついていました。少なくとも70年80年当時の論理的支柱だった上田ブラザーズ(不破哲三・上田耕一郎)の二人は、明らかにそこを意識していました。ただ、1980年代になっても「ソ連は社会主義国ではない」となかなか言えなかったんですね。そこで、社会主義生成期論(何せ出来たばっかりだからねー)とか、いりろな珍論を開発していました。一方、「実はね、マルクスは発達した資本主義国での革命を前提としてたんだよ」とも本音をチラチラさせます。
実はマルクスの想定外な革命が起きちゃったこと、マルクスとレーニンとは別の事を言ってること、そしておそらく、現実に出来た共産主義国家は理想とかけ離れた民主主義否定・言論の自由否定・庶民や社会的弱者を手当たり次第殺す・侵略戦争大好き国家であることも、不破哲三や幹部は知っていたのです。そして、現実的に何とか辻褄合わせをしなければならない。それが、1970年以降の日本共産党だったのではないでしょうか。
ありゃ、仕事の時間です。切れが悪いところですが、今回はこれまで。後編はすぐに書きます。
今日の話は、古いキョウサナーや共産趣味者にとっては退屈かつ平凡な話でしょうが、我慢してください。
昨日、民青の宝・南の虎宮脇咲良と並び称される北の狼ほなみちゃんが「マルクスやレーニンは正しく」云々なんてTwitterで書いてたので、可哀想に、いよいよマインドコントロールが進んだかと思った。
レーニンとスターリンのやろうとした事の違いすら分かってないね。スターリンは共産主義を目指してた訳ではない。独裁しようとしたのだ。マルクスやレーニンとは考えが全く違う。にも関わらず、スターリンが行った事は共産主義で、共産主義は失敗した!マルクスは間違っていた!なんて、完全にデマ。
— Honami (@rock_west_) 2016年5月3日
と思ったら、こういうことだったのか。
へー、「しくじり先生」なんてテレビがあるんだ。まあアカ業界には「反面教師」って言葉があるくあいだから、当然マルクスさんの登場になるわけである。
惜しい!しくじり先生に反論する片柳進川崎市議/日本共産党・民青同盟悪魔の辞典+ キンピー問題笑える査問録音公開中
http://kinpy.livedoor.biz/archives/52162446.html
マルクスの「資本論」を“2行”に要約!? オリラジ中田先生の「しくじり偉人伝 カール・マルクス」Togetter
http://togetter.com/li/970620
この「2行で要約」、下手だよ。

こんなのだったら、ビートたけしの方がうまかった。もっと短い。「労働者は搾取されている」。以上。
ってのか、共産主義を実施した国で、必ず議会制民主主義による政権交代が停止され、言論の自由が奪われ、お上に楯突く人間は片っ端から虐殺され、その数は十万~2000万人の規模になる。それだけで、何を言っても駄目なんだよね。「日本の共産党は違う」って、日本のだけが違うわけ無いじゃん。
ってのか、この「マルクス解釈」はほなみオリジナルなんじゃないだろうか。
記憶がもう薄れてるけど、日共の「公式解釈」はこんな感じだったと思う。
まず、スターリンに関しては30年くらい前まで「2000万人殺したが社会主義建設に貢献した」だったはずである。もっと昔は、手放しでスターリンを讃えていた。詳しくは「バカサヨ言行録: バカサヨ総本山ソ連、および清く正しく美しい核兵器」をお買いください。
そして、実際に理論家としてみれば、レーニンとスターリンとの区別はあまりない。少なくとも、マルクスとレーニンとみたいにハッキリと違うことを言ってるわけではない。
なんて書くと「志位るず」の諸君は驚くかもしれないが、実は、マルクスとレーニンは別のことを言っているのである。そして、その種の議論は1980年代まで、おえっとゲロ吐くくらい「辻褄合わせ」あるいは「違うじゃん」と議論が行われたが、ソ連が崩壊したこともあり、今世紀になってからは誰も見向きもしなくなった。
マルクスといえば、資本論とともに、弁証法的唯物論と呼ばれるロジックがある。今回は簡単に書くが、世の中の発展は、1次関数みたいに徐々にできるんじゃなく、どっかで行き詰まってドカーンと改革、どっかで行き詰まってドカーンと改革、って進歩していくという仮説であり、マルクスはそれを珍論を駆使して「科学である」と言っているのである。そして、資本主義も封建制と同様に行き詰まり、労働者が極貧になって、資本家を倒さざるを得なくなる。すなわち、放っておいても労働者は立ち上がっちゃうような状態に資本主義はなる、それが「歴史は”行き詰まってドカーン行き詰まってドカーン”の繰り返しである」、すなわち歴史的必然性である、というわけである。
そうであれば、マルクス主義は資本主義が進んだ社会で起きるはずであって、おそらく欧州を前提にした理論だったのだろう。しかし、実は世界最初の社会主義国家ソ連ができた前のロシア帝国って、資本主義が発達してないんだよね。もっといえば、ソ連って、マルクス主義理論で起きた革命じゃない。そういうことになります。そして、その革命を指導したレーニンの理論も、弁証法唯物論とはあんまり関係ない理論-「労働者が自然に立ち上がる」ではなく、「少数の政治意識の高い人が巧妙に立ちまわり政権を騙し取る」-ものになります。
実は、日本共産党もそこに気がついていました。少なくとも70年80年当時の論理的支柱だった上田ブラザーズ(不破哲三・上田耕一郎)の二人は、明らかにそこを意識していました。ただ、1980年代になっても「ソ連は社会主義国ではない」となかなか言えなかったんですね。そこで、社会主義生成期論(何せ出来たばっかりだからねー)とか、いりろな珍論を開発していました。一方、「実はね、マルクスは発達した資本主義国での革命を前提としてたんだよ」とも本音をチラチラさせます。
実はマルクスの想定外な革命が起きちゃったこと、マルクスとレーニンとは別の事を言ってること、そしておそらく、現実に出来た共産主義国家は理想とかけ離れた民主主義否定・言論の自由否定・庶民や社会的弱者を手当たり次第殺す・侵略戦争大好き国家であることも、不破哲三や幹部は知っていたのです。そして、現実的に何とか辻褄合わせをしなければならない。それが、1970年以降の日本共産党だったのではないでしょうか。
ありゃ、仕事の時間です。切れが悪いところですが、今回はこれまで。後編はすぐに書きます。
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