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産経新聞「日本共産党研究――絶対に誤りを認めない政党」は反共度で朝日新聞に完敗した

 この本を手にとった時、昔、朝日新聞社から出た類書にそっくりなのに驚いた。

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 産経新聞の本は最近発行した本、朝日新聞は武装闘争以降に初めて14議席を獲得した時に発売された本(昭和48年5月23日発行)。時代がぜんぜん違うのだが、妙に似ている。
 さて、内容であるが、正直産経新聞の本はイマイチだった。
 まず、今回の本に限らないが、産経新聞はネットで激しくガイシュツな事が多い。今回で言えば、SEALDsが全労連の車使ったとか、ほなみちゃんの五寸釘とか、山口二郎の「お前は人間じゃない!叩き斬ってやる」とか、こういうネタは色褪せるのも早い。
 それに、憲法9条に唯一反対した党や数々の除名劇等、類書を紐解けば分かることであり、SEALDsや日本共産党の生々しい声を拾い上げていくような「産経独自の取材」が殆ど無い。
 ちなみに、朝日新聞が四十数年前に出版した「日本共産党」には、細かな取材で「入党の光景」から「火炎瓶闘争時代」の党員にインタビューを取っているのみならず、世界の自由主義国の共産党の動向まで掲載されており、記載も日本共産党がブチ切れるような相当にえげつないのがある。
 例えば、朝日新聞版のP.165。1950年代に火炎瓶闘争時代で多くの殺人事件まで引き起こし、全議席を失った時の描写である。タイトルが「議席ゼロ」。『壇上に立つ。床を踏みならし、怒号する聴衆。「人殺し」「火炎瓶はどうするんだ」。口を開くこともできない。数分、静まりをまってひとこと。「国民が必要とするなら武装闘争も辞さない」。場内騒然、もう選挙演説どころではなかった-』
 そしてP.169が「火炎瓶の青春」。日本共産党に入党。法政大学に入学して山村工作隊で武力闘争・暴力革命を展開するが、ある時党内で起きたリンチ事件を知る。昭和三十一年の東大学生新聞のコラムには、こんな言葉があった。『日本共産党よ、死者の数を調査せよ。そして共同墓地に手あつく葬れ(P.172)』
images_20160603065946dd7.jpg 無論、実際に日本共産党の火炎瓶闘争の実体験者がたくさんいる1970年代に書かれた本と、ソ連崩壊すら歴史の彼方の出来事になってしまった2016年に書かれた本とでは、感覚が違うのは当然である。
 しかし、現在しばき隊(C.R.A.C.)が引き起こしたリンチ事件が話題になり、川口リンチ殺人事件を彷彿させる生々しい写真が話題になっている今、「SEALDsの誤りを大人たちが教えないのはおかしい」みたいな牧歌的な批判が、果たして読者に届くのだろうか。
 おそらく、似たような事件はSEALDsでも、そして日本共産党でも、さすがにリンチはないかもしれないが、査問や吊し上げは常識的に行われている筈だ。現にネットで知るだけでも、あいも変わらず除名劇を繰り返している。どうせセックススキャンダルも山ほどあるだろう。
 こういう事件をコツコツ調べあげて、白日のもとに晒してこそ、「インターネットより凄い」新聞の役割だと思う。
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コメント
7712:Re: タイトルなし by sinzinrui on 2016/06/06 at 22:09:25

井上嘉浩様。

そう思えば、確かに産経、「取材」がないですよね。ネットのネタをパクっちゃ、いけませぬ。

> 一方、産経は報道の方針も取材力も週刊誌レベルといったところでしょうか。
週刊誌さんは、人権侵害もしますが、取材はしてる気がします。

なんてのか、産経新聞、もっと「生の声」を聞いて欲しいです。
そうすると、思想通りにいかないことが分ってくるんです。

7707:FAKE AND AWAY by ドミノ on 2016/06/05 at 15:16:27

コメ久しぶりですが記事はすべて拝見しております。本の表紙そっくりというかリメイク版みたいです。

 >絶対に誤りを認めない

「カルト」ですよね。自分達の意に反する人には暴力振るうし、自分達の都合のいい事以外は何一つ考えられないし。上祐らと同類のエゴの塊だとしかいえません。人を傷つけ、迷惑かけてる事も一生理解できずに天寿を全うすると思うと義憤にかられますね。かれらは悪そのものと断言していいです。

ところで本日(5日)読売の映画欄が大きくモリタツの『FAKE』を取り上げてます。紹介を見る限り、大スクリーンじゃなくても…と思うけど、ドキュメンタリってそんなもんだよね、とも。ガッキーはあれから仕事いっぱい来てるようですが、普通に佐村河内ファンだった人達はもうこの映画見に行くくらいしかイベントがないような気がします。今月から各劇場で公開。

佐村河内、ののちゃん… オウム同様、毎日メディアを賑わせた濃いキャラがあっという間に流れ去っていくのは淋しいです。

7706: by アーナンダ正誤師 on 2016/06/05 at 13:40:53 (コメント編集)

こういうところに朝日と産経の基礎体力の違いが如実に現れてますね。朝日は腐っても日本を代表するクオリティペーパーだけあって取材力や調査能力は優れています。報道に妙な角度をつける癖さえなければ立派な新聞になるでしょう。

一方、産経は報道の方針も取材力も週刊誌レベルといったところでしょうか。それでも他の大手新聞が足を揃えて報道しないような事に切り込むだけでも存在価値はあると思いますが。

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 西村雅史。元オウマー。大昔「オウム真理教大辞典」を共著で出して「これで幸せになる」と思ったらかえって不幸続き。糖尿病も悪化し、眼底出血で失明に怯えてます。

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