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AIが囲碁将棋プロ棋士に無敵でも、シンギュラリティはやってこない

 将棋で起きることは囲碁でも起きる。
囲碁対局中にスマホなど使用禁止 日本棋院が新規定/NHK
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170111/k10010836011000.html
『囲碁の日本棋院は、コンピューターソフトの実力が高まる中、対局中にスマートフォンなどの電子機器の使用を禁止する不正防止のための新たな規定を設けました。
囲碁や将棋ではソフトの実力がプロのトップ棋士に匹敵するほどまで向上し、将棋界では去年、棋士が対局中にソフトを不正に使った疑いがあるなどと指摘されて出場停止処分を受け、その後、証拠はなかったとして日本将棋連盟が謝罪するなど大きな混乱が起きました。』

 囲碁界も第二の三浦弘行を出さないように事前に策を打ったわけです。
謎の囲碁棋士「Master」の正体は「AlphaGo」 Googleが発表
http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1701/05/news031.html
『Google DeepMindの共同創立者であるデミス・ハサビス氏が1月5日(日本時間)、Twitterを更新。年末年始に世界のトップ棋士を続々撃破していた謎の囲碁アカウント「Master」は、囲碁ソフト「AlphaGo」の新バージョンだと明らかにした。』
『囲碁アカウント「Master」の戦績は、「野狐囲碁」で30勝0敗、東洋囲碁を含めると60勝0敗。テストの最終局の相手となった古力九段(中国のトップ棋士)は「人間とAIは共同で、間もなく囲碁の深い謎を解き明かす」とコメントしている。』
プロ棋士はもはや囲碁AIに勝てない 進化型アルファ碁「Master」の衝撃
http://www.j-cast.com/2017/01/06287546.html?p=all
『トッププロとの対戦で「Master」は勝ち続け、16年大晦日までに「東洋囲碁」で30連勝、17年1月5日までに「野狐囲碁」で30連勝、合わせて60連勝と勝率は100%となった。では「Master」とは誰なのか。ネット上ではあまりの強さに「ヒカルの碁」のサイだと持てはやされた。囲碁の強い人でも最高勝率はだいたい6割で、いくら強い人でもミスが出て100%の勝率は不可能。勝ち方からもAIだと推測された。』

 念のために言っておくと、囲碁は無敗だが将棋はまだ勝てる、ということではない。そもそも将棋ソフトを作っているのはアマチュアや大学のグループが日曜大工的に作成したものであり、MasterのようにGoogleが気合を入れて作っているわけではない。しかも将棋の方は対局の際にスペック制限や事前貸出のハンディキャップを与えられている。要するに、実質囲碁も将棋も「AI>人間」なのである。
 そういえば、2ちゃんねるでこんなニュースを拾いました。
AI、ついに新聞記者となる。たった1秒で天気予報を執筆
http://www.gizmodo.jp/2017/01/ai-wrote-an-article-one-second.html
 要するに、データを与えて新聞記事を生成するシステムである。
『実際にAI記者が執筆した、1月10日の福岡県福岡地方の天気予報がこちら。

おはようございます。今日から新学期がスタートする学校が多いと思います。1月10日の九州北部(福岡県福岡地方)の天気予報は、晴れ時々くもりでしょう。降水確率は午前、午後ともに10%でしょう。傘は持たなくても大丈夫です。
日中の最高気温は11度、最低気温は6度となる見込みです。前日より最高気温は1度低く、最低気温は4度低いでしょう。平年と比べて最低気温は2度上回り、最高気温は平年並みでしょう。
風は北西の風後北の風、海上では後北西の風やや強くなるでしょう。日の出は午前7時23分。日の入りは午後5時29分です...


 ただ、これは昔はやった「天声人語メーカー」を高度にしたものであって、ある一定の数値にある一定の文章を差し込んでいるだけに思える。
 最近、「アルファ碁はなぜ人間に勝てたのか/斉藤康己著」という本を読んだが、あれはAIじゃない、プロのトップクラスに匹敵する囲碁ソフトを、人間がアイディアをひねり出してテクニックで作った、みたいな事を書いていた。
 例えば、モンテカルロ法という技術を使用してから囲碁ソフトは強くなったと言われている。モンテカルロとは、おそらくこういうことらしい。例えば、囲碁の「次の一手をABC三箇所から選べ」みたいな問題があったとしよう。Aについて、ランダムに終局まで打つ。ランダムだから乱数みたいなので発生できるから、一秒もかからないどころか何百局も打てるかもしれない。それを延々繰り返し、仮に100万局打ったとして、その勝率を見る。同じことをBCにもやって、100万局の勝率を見る。そして、おそらく一番勝率の高い手が最有力だと。それをABCだけではなく、盤面全体にやると。100万局が千万一億一兆となれば、どんどん正解である可能性が高くなるだろう。
 なるほど、うまいことを考えたものだが、ただこれって、コンピュータさんが囲碁をつきつめたわけじゃないよね。旧来式の「プロ棋士の真似」の方は確かに人間的な発想だが、ランダムに何兆局も打って打って打ちまくって確率を見るのは、人工知能といえるのだろうか。
 そして前述の斉藤康己さんは、東大ロボも解いてるのではなく、人間がコンピューターの特性を活かして、説かせている旨を書いている。
 まだまだ、人間さんの優位は続くようである。
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 西村雅史。元オウマー。大昔「オウム真理教大辞典」を共著で出して「これで幸せになる」と思ったらかえって不幸続き。糖尿病も悪化し、眼底出血で失明に怯えてます。

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