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そして何もなかったように三浦弘行九段が戻り、伊藤能六段が死んでいた

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 将棋世界3月号を昨日買った。
 さすがに三浦弘行問題の総括が掲載されていた。しかし、外部監査委員じゃなかった第三者調査委員会が2ページ、谷川浩司会長辞任が2ページ。たったの4ページである。そもそも論として、三浦弘行九段の疑惑問題は将棋世界上で「勃発」していないのである。
 ある意味、日本将棋連盟らしい対応であるが、果たしてファンは納得したのか。もっとも、将棋ファンの一部は北朝鮮でも生活できる人が多い気がするが。プロレス雑誌記者がプロレス村の人間であり、「台本」関連を一切語らないのと同じように、将棋観戦記者も将棋村の人間であり、将棋界のヤバイねたは一切書かないようである。政治記者や野球記者のように、「村の外」の人間ではない。ただ、プロレス記者はターザン山本のように案外ときついことを平気で書くし、過激なプロレスやUWF革命支持のように主張もする。将棋の場合、手の評価が記事の主体になるせいか、「ヘボい将棋を指すな」とは書きにくい部分もあろう。
 野球業界は、野球どころかスポーツが大嫌いな人も野球を観戦して、「馬鹿野郎死ね」と一流プレイヤーを罵倒する。しかし将棋業界は、ステークホルダー全員が将棋プレイヤーで形成されている。だから、物差しが将棋の強さ一本になる。だから観戦記者も「羽生のボケがヘボい手指した。こいつ、1時間も考えてこんな手を指すなんて、笑っちゃうよね。」の感覚で書けない部分もある。
 だが、それこそコンピュータを使えばプロ以上の手を発見できる。実際にそういう観戦記者がいるらしい。しかし、コンピューターをフル活用した観戦記事は存在するのだろうか。

 で、ページをめくっていくと、P.158に伊藤能六段の訃報が載っていた。昨年末に亡くなられていたのである。享年54歳。私と同じ年齢だったのか。死因が書いてないところからして、自殺したのだろうか。だとしたら、どういう理由があったのか。
 この人は30歳の年齢制限ギリギリで棋士(四段=四段からお金がもらえる)になっている人で、危うく第二の鈴木英春になりそうだった苦労人である。奨励会(お金がもらえない)時代、伊藤能三段は、将棋ジャーナルのオーナーだった団鬼六の家に出入りしてて、カムバックした小池重明とも闘っている。
 「伊藤能」というと、どうしてもこのネタになってしまう。将棋ジャーナルでライターをしていた国枝久美子という女性が、クビ寸前の伊藤能三段を発奮させようとして、「四段になったらセックスさせてあげる」と伊藤に約束した。そうしたら、何と年齢制限ギリギリで四段になって念願のプロ入り。国枝氏も仕方なく?「公約」を果たしたらしい。
「米長邦雄の運と謎」
http://yondance.blog25.fc2.com/blog-entry-4208.html

 で、それはともかく、詰将棋も次の一手も「応募要項は233ページ」と書いてあるけど、233ページには一切それらしいものがないぞボケ。応募要項は171ページにあるのだが、ページ数がかすりもしてないぞ。
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