映画「帰ってきたヒトラー」について
オウム真理教・カルト宗教 - 2017年02月27日 (月)
(2017.4.17微修正)
昨日はヘイトの神様・桜井誠さんの日本第一党結成大会でした。アパホテルで開催というのがお茶目です。
桜井誠氏が日本第一党を結党 「政権を取ったら韓国と断交する」 仇敵、神奈川新聞の石橋学記者に向かって「北朝鮮の批判をしてもヘイトかい?」/産経新聞
http://www.sankei.com/politics/news/170226/plt1702260010-n1.html
2週間前だったか、たまたま見た保守派放送局「チャンネル桜」の討論会動画が妙に面白かった。お題はずばり「【討論】ヒトラーとは何だったのか?-ナショナリズムの本質を考える」である。
【討論】ヒトラーとは何だったのか?/チャンネル桜
討論が面白かったというよりは、前半に収録された「国家社会主義ドイツ労働者党であるヒトラーの演説(字幕つき)」が実に印象に残った。最初の選挙演説はナチス党政権獲得前の演説であるが、まさに社会主義政党・労働者政党の本領発揮、社会的弱者の立場・労働者の目線から今のドイツを批判し、「完全雇用を実施するぞ」「失業者をなくすぞ」と主張していた。
まるでトランプさんの演説を聞いているようだ。しかし、トランプさんよりもヒトラーさんの方が社会主義的・労働者目線である。トランプというよりは、そう、あの黒人に近いのかもしれない。カラオケでAKB48指原莉乃の「恋チュン」を入れると、始まる前に「What's up Japan? Can you hear me? No money, no job. Too much bad news.」と陽気に叫ぶあの黒人。そしてみんな、陽気に踊りだすのだ。
おそらく、この討論会を見たのも、トランプ大統領就任や西欧のヘイト政党の躍進がきっかけになっているのだろう。「ヒトラー=悪」と叫んて、気に入らない政治家を「ヒトラーと同じ」「ナチと同じ」とレッテル貼りするだけでは何も解決しないのだ。ヒトラーは魅力ある人物であり、社会的弱者が今の政治に対して怒りを爆発させ「ヒトラーさんが希望」と信じたからこそ、堂々と政権を獲得できたのだ。
上記討論会で、「帰ってきたヒトラー」という映画・小説があるのを知った。日本で帰ってくるのはウルトラマンと相場が決まっているが、実はあのウルトラマンは初来日。しかしこの映画では、自殺したはずのヒトラーさんが現代に戻ってきてしまう。そんな映画である。2500円払って自宅で鑑賞してしまった。最近は映画も自宅で見られる時代になったのだ。そう思えば、映画を見るのは「仏陀再誕」以来かもしれない。
そして、この小説がベストセラーになり、こういう映画が堂々と上映されるのが今のドイツなのだろう。
帰ってきたヒトラー(字幕版)2015(Amazoで観賞)
https://www.amazon.co.jp/%E5%B8%B0%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%8D%E3%81%9F%E3%83%92%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%BC-%E5%AD%97%E5%B9%95%E7%89%88-%E3%82%AA%E3%83%AA%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%82%B9%E3%83%83%E3%83%81/dp/B01N0RKC4H
あんまり詳しく書くと怒られるし、もうかなり忘れているので端折って書く。こんな話だった。
会社をクビになったテレビのフリーディレクター・ザヴァツキさんが、蘇ったヒトラーさんと出会う。ヒトラーさん、自分が死んだことも戦争に負けたことも全く分からなかったが、徐々に世の中のことが分かっていく。一方サヴァツキさんは、この人を「気合の入りすぎたそっくりさん」と考え、売り出そうと取材を開始する。途中で取材費がなくなったら「絵を描いて金を儲ける」お約束シーン?もあるが、ヒトラーさんが世の中を勉強していくうちに、テレビとインターネットを知り「これは使える」と確信する。
結局サヴァツキさんは売り込みに成功、ヒトラーさんはヒトラーのものまね芸人としてデビューする。そのリアルさと彼の主張に視聴者は関心。「あのヒトラー(の物まね芸人)凄い」とインターネットで大ブレイク。街を歩けばサインにツーショットのおねだりの嵐、またヒトラーさんも国民の政治に対する怒りに耳を傾け、ますますヒトラーおじさんは人気爆発する。
んで、実は「犬殺害スキャンダル」とか「サヴァツキがやっとこさ口説いた彼女の家に、ヒトラーを連れて3人で彼女の実家に行ったら、彼女の母親がユダヤ人で、家族をヒトラーに殺されていた。もちろん彼女もユダヤ人だった…」とか、いろいろある。けど面倒くさいので端折って、クライマックスに進む。
人気者のヒトラーさん(のものまね芸人)の映画撮影をすることになり、その監督になったサヴァツキさん。しかし彼は、徐々にヒトラーさんが「気合の入りすぎたお笑い芸人」ではなく、本物のヒトラーであることを確信する。そしてサヴァツキはヒトラーを高層ビルの屋上に呼び出し、ピストルをヒトラーに向けて問い詰める。どうしてお前のような怪物が出てきたのか。しかしヒトラーは言う。自分は怪物ではない。私を選んだのも普通の人間だ。嫌なら選挙をやめるのだ。大衆は煽動されたのではない。文句があるなら、怪物を選んだ男を責めるんだな。さあ、私を撃てるものなら撃ってみろ。
で、実はもう一つどんでん返しがあるのだが、これはお金を出した人だけのお楽しみ。
確かに大衆は扇動されたのではない。それはトランプさんも同じである。既成政治やマスゴミが全く役に立たないので、働く人たちの味方、失業者の方々の味方、社会的弱者の味方であるヒトラーさんやトランプさんに投票したのである。ただそれだけである。「安倍総理はヒトラー」とか騒いでる方は、私のように2500円出してパソコンを映画館に変えて、2時間の暇つぶしをしたらどうだろうか。
そんなわけで、また月曜日が来ちゃいました。アムネスティはこの野蛮な風習をどうして廃止勧告しないのでしょうか。ではまた。
桜井誠の日本第一党、アパホテルで結成式
昨日はヘイトの神様・桜井誠さんの日本第一党結成大会でした。アパホテルで開催というのがお茶目です。
桜井誠氏が日本第一党を結党 「政権を取ったら韓国と断交する」 仇敵、神奈川新聞の石橋学記者に向かって「北朝鮮の批判をしてもヘイトかい?」/産経新聞
http://www.sankei.com/politics/news/170226/plt1702260010-n1.html
帰ってきたヒトラー
2週間前だったか、たまたま見た保守派放送局「チャンネル桜」の討論会動画が妙に面白かった。お題はずばり「【討論】ヒトラーとは何だったのか?-ナショナリズムの本質を考える」である。
【討論】ヒトラーとは何だったのか?/チャンネル桜
討論が面白かったというよりは、前半に収録された「国家社会主義ドイツ労働者党であるヒトラーの演説(字幕つき)」が実に印象に残った。最初の選挙演説はナチス党政権獲得前の演説であるが、まさに社会主義政党・労働者政党の本領発揮、社会的弱者の立場・労働者の目線から今のドイツを批判し、「完全雇用を実施するぞ」「失業者をなくすぞ」と主張していた。
まるでトランプさんの演説を聞いているようだ。しかし、トランプさんよりもヒトラーさんの方が社会主義的・労働者目線である。トランプというよりは、そう、あの黒人に近いのかもしれない。カラオケでAKB48指原莉乃の「恋チュン」を入れると、始まる前に「What's up Japan? Can you hear me? No money, no job. Too much bad news.」と陽気に叫ぶあの黒人。そしてみんな、陽気に踊りだすのだ。
おそらく、この討論会を見たのも、トランプ大統領就任や西欧のヘイト政党の躍進がきっかけになっているのだろう。「ヒトラー=悪」と叫んて、気に入らない政治家を「ヒトラーと同じ」「ナチと同じ」とレッテル貼りするだけでは何も解決しないのだ。ヒトラーは魅力ある人物であり、社会的弱者が今の政治に対して怒りを爆発させ「ヒトラーさんが希望」と信じたからこそ、堂々と政権を獲得できたのだ。
上記討論会で、「帰ってきたヒトラー」という映画・小説があるのを知った。日本で帰ってくるのはウルトラマンと相場が決まっているが、実はあのウルトラマンは初来日。しかしこの映画では、自殺したはずのヒトラーさんが現代に戻ってきてしまう。そんな映画である。2500円払って自宅で鑑賞してしまった。最近は映画も自宅で見られる時代になったのだ。そう思えば、映画を見るのは「仏陀再誕」以来かもしれない。
そして、この小説がベストセラーになり、こういう映画が堂々と上映されるのが今のドイツなのだろう。
帰ってきたヒトラー(字幕版)2015(Amazoで観賞)
https://www.amazon.co.jp/%E5%B8%B0%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%8D%E3%81%9F%E3%83%92%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%BC-%E5%AD%97%E5%B9%95%E7%89%88-%E3%82%AA%E3%83%AA%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%82%B9%E3%83%83%E3%83%81/dp/B01N0RKC4H
あんまり詳しく書くと怒られるし、もうかなり忘れているので端折って書く。こんな話だった。
会社をクビになったテレビのフリーディレクター・ザヴァツキさんが、蘇ったヒトラーさんと出会う。ヒトラーさん、自分が死んだことも戦争に負けたことも全く分からなかったが、徐々に世の中のことが分かっていく。一方サヴァツキさんは、この人を「気合の入りすぎたそっくりさん」と考え、売り出そうと取材を開始する。途中で取材費がなくなったら「絵を描いて金を儲ける」お約束シーン?もあるが、ヒトラーさんが世の中を勉強していくうちに、テレビとインターネットを知り「これは使える」と確信する。
結局サヴァツキさんは売り込みに成功、ヒトラーさんはヒトラーのものまね芸人としてデビューする。そのリアルさと彼の主張に視聴者は関心。「あのヒトラー(の物まね芸人)凄い」とインターネットで大ブレイク。街を歩けばサインにツーショットのおねだりの嵐、またヒトラーさんも国民の政治に対する怒りに耳を傾け、ますますヒトラーおじさんは人気爆発する。
んで、実は「犬殺害スキャンダル」とか「サヴァツキがやっとこさ口説いた彼女の家に、ヒトラーを連れて3人で彼女の実家に行ったら、彼女の母親がユダヤ人で、家族をヒトラーに殺されていた。もちろん彼女もユダヤ人だった…」とか、いろいろある。けど面倒くさいので端折って、クライマックスに進む。
人気者のヒトラーさん(のものまね芸人)の映画撮影をすることになり、その監督になったサヴァツキさん。しかし彼は、徐々にヒトラーさんが「気合の入りすぎたお笑い芸人」ではなく、本物のヒトラーであることを確信する。そしてサヴァツキはヒトラーを高層ビルの屋上に呼び出し、ピストルをヒトラーに向けて問い詰める。どうしてお前のような怪物が出てきたのか。しかしヒトラーは言う。自分は怪物ではない。私を選んだのも普通の人間だ。嫌なら選挙をやめるのだ。大衆は煽動されたのではない。文句があるなら、怪物を選んだ男を責めるんだな。さあ、私を撃てるものなら撃ってみろ。
で、実はもう一つどんでん返しがあるのだが、これはお金を出した人だけのお楽しみ。
確かに大衆は扇動されたのではない。それはトランプさんも同じである。既成政治やマスゴミが全く役に立たないので、働く人たちの味方、失業者の方々の味方、社会的弱者の味方であるヒトラーさんやトランプさんに投票したのである。ただそれだけである。「安倍総理はヒトラー」とか騒いでる方は、私のように2500円出してパソコンを映画館に変えて、2時間の暇つぶしをしたらどうだろうか。
そんなわけで、また月曜日が来ちゃいました。アムネスティはこの野蛮な風習をどうして廃止勧告しないのでしょうか。ではまた。
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