「公開対談 千眼美子のいまとこれからby幸福の科学出版」ー大川隆法&清水富美加対談が異様につまらない
オウム真理教・カルト宗教 - 2017年06月11日 (日)

案の定、実につまらない。
大川隆法と千眼美子とが、お互いの魅力を消し合っているような印象を受けた。いくら千眼美子が面白いことを言っても大川隆法に気を使い、話がスィングしない。大川隆法が千眼をリードして「魅力」を引き出してあげるしかないのだが、それができる力量が無い気がする。一方、千眼美子は対談中に何回も何回も「ごめんなさい」と謝ってしまう。大川隆法に「新たな付加価値」を発見して対談を盛り上げるなど無理だ。千眼美子の魅力はフミカス清水富美加の魅力であり、HS用語で言えばいくら宗教家であっても「三次元的価値観(P.26)」を引っ張り出すところであり、その不思議ちゃんぶりが「全部、言っっちゃうね」を大川隆法霊言本以上のベストセラーにしたのだと自分は思う。そして、今回の対談本で自ら指摘しているように、彼女も「”お地蔵さん”になっていく」、すなわち「余計なことを言うと、怒られるので、黙っている(P.39)」ようになる。
後半になって、話がスィングするようになってきた。彼女がどうやら清水富美加に戻り始めたようだ。
千眼美子は大川沙也加のご主人に「JR」とあだ名を付けたらしい。きっと、見た感じがいかにも「帽子をかぶせたらJRの駅員」なのだろう。こういう事をポロッと言っちゃうのが彼女の持ち味なのだろう。ひょっとしたら彼女、「沙也加さん、父親の顔面遺伝子を受け継いじゃったから、あのブスじゃあ、内部で旦那を探すしかないなコリャ」と考えてるのかもしれない。しかし、「申し訳ございません!(P.97)」が先に出てしまう。
大川隆法が千眼美子、いや清水富美加に「どうしたら本が売れるのか」「どうしたら幸福実現党が国政選挙で勝てるのか」「どうやったら、人垣の中にいる武井咲に会えるか(大川宏洋が会おうとしたけど駄目だったらしい)」と本気でアドバイスを受けたがっているように見えた。清水も幸福実現党の支持率の話になると、会場にいる釈量子に両手を振ってみたり、人垣の武井咲に会う方法では、丸いお菓子を使うのだそうで、「一番近いテーブルを選んで(お菓子を落とす動作をして)コロコロコロコロ~、「ああー、申し訳ございません!」(P.192)」と。他にも、コーヒーをこぼす、便所で待ち伏せ等、さまざまな方法をエルカンターレ様に伝授していた。清水富美加に戻った後半は、有名になったら信者であることをカムアウトしようと狙っていた(P.170)ことや、座右の銘が「成長できないんだったら、死ね(P.178)」であることなど、最後の方はそれなりに面白い。
結局、宗教家千眼美子ではなく、不思議ちゃんのフミカスこそが彼女の魅力である。ピュアさ醜さとがまぜこぜの、我儘で優しく、禁欲的でエゴイスティックで、要するにオカズでスク水は嫌だがカナブンとかいうロックシンガーには喜んで股をガバッと開く女なのだ。それを教団が活用する以上、いつ大川隆法の霊言を「物まねでしょ、それ」と喋りかねない一方、逆に他の幸福の科学職員と同じく「お地蔵さん」になってしまえば、彼女の価値は「元有名人」だけになる。
どうしても大川隆法よりも千眼美子(清水富美加)の方が人間通に思えてしまうのだ。幸福実現党の記載でで総裁が語った「票として入ってる数は、信者数よりもはるかに少ない(P.181)」「インドも、今、三十万人くらい信者がいます(P.184)」等、他にもある「盛りすぎ」の嘘話、彼女は嘘だと気がついている気がする。
考えてみれば、この本と「全部、言っちゃうね」との最大の違いは、大川隆法が出ているかいないか。簡単にいえば、出ないほうが「良い本」になるのだ。
ではまた。
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