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「余命三年時事日記」ネトウヨの大量懲戒請求に、弁護士が損害賠償した件が司法試験問題だったら

yomyou2.jpg ふと思ったのだが、今回の「余命三年懲戒請求事件」とでも呼ぶべき事件、本当に弁護士の主張は法的に正当なのだろうか。
 何せ情報が錯綜しており、そもそも事実関係が掴みきれてないのだが、共謀関係だけを考えると、懲戒請求を提出したサイドに腕利きの弁護士がついた場合、民事・刑事とも敗訴して、その後に正当に提出された懲戒請求によって… なんてなりはしまいのか。
 何せ司法試験の択一も受からなかった上(ウン十年前に行政書士合格)、大学卒業してから既に30年を超えており、法律関係の本はとっくの昔に全部捨て、知識そのものが十二分に怪しすぎるのだが、法学部生に戻ったつもりで、この件をエンジョイしてみたい。
 なお、今回の件に関して、以下、懲戒請求を出した方々を「ネトウヨ」と記載します。この言葉は私も嫌いなのですが、便宜上こう表現します件、お許しください。

 刑法の方が記憶が残ってるので、こっちを中心にやってみます。
 例えば、桜井誠のヘイトな動画で「朝鮮人の李信恵を叩き◯せ!」と叫んだのに感銘を受けて、某氏が李信恵を殺害したとする。その場合、桜井誠氏は(道義的責任や社会的糾弾はあっても)某氏の殺人罪に対して罪を問えない。◯◯大学教授山口二郎が「安倍は人間じゃない!叩き斬ってやる」と発言した話は有名だが、それに煽られて安倍総理を叩き切った人が現れても、「信じる奴が馬鹿だ」というのと同じである。
 しかし、桜井誠が西村斉・荒巻靖彦・岡村幹雄を呼び出し李信恵殺人計画を提案し、西村・荒巻・岡村が殺害したが、桜井は殺人に参加せず「背脂を使用しないラーメン」をつまみにビールを飲んでいた場合であれば、これは桜井誠も西村・荒巻・岡村による殺人事件の正犯(どころか首謀者)になる。裁判官曰く、桜井誠が共同意思の主体である、ということらしい。言い回しはともかく、普通の感覚だろう。オウム真理教の坂本堤殺害や地下鉄サリンで、何一つ犯罪に参加してない尊師が殺人罪になるのと同じ理屈である。
 これが私の理解である。違ってたらごめん。
 今回のケースは前者に近い。余命の言い分なんか信じて、懲戒請求を送った奴が馬鹿、勝手に一生を台無しにしなさいという理屈になる。すなわち、余命セーフ、ネトウヨアウトである。懲戒請求という合法的手段であっても、犯罪は成立する筈だ。しかし、懲戒請求は大量に発生して初めて業務妨害罪になるわけだが、訴状を送った人達に共謀性があるのか。何しろ会ったこともない人達である。各々が勝手に余命氏の主張に合意しただけである。
 ご存知のように、花見の下見や野球チームであっても、否、目くばせだけでも共謀罪が適用されるほどに日本の「共謀」認定は厳しいらしい。しかし、ネトウヨ同士には花見の下見程度の打ち合わせすらない。全く個々人がバラバラでやっており、組織的ではなくいわば自然発生的に懲戒請求が行われたわけである。なおかつ「命令を下した」余命氏とネトウヨとも、単なる「筆者-読者」関係であり、「信じたアンタが馬鹿」の世界である。結局、どっちもセーフになりはしまいか。

 そして民事であるが、こっちの方が簡単に認められるし、今回のアカい弁護士は、相手を脅迫し和解に持ち込み金をせしめる戦術のようである。しかし、上記の問題は多少残る気がする。
 例えば、橋下徹が同じような事件をかつて起こしている。例の光市母子殺害事件で、橋下徹が「たかじんのそこまで言って委員会」で、福田孝行側の弁護士に対して「許せないなら懲戒請求を出そう」と煽ったことに対し、安田好弘弁護士サイドが損害賠償を請求した裁判があり、そこで最高裁は、一審二審の橋下敗訴を覆し、母子殺人サイドの訴えを退ける判決を出しています。
http://d.hatena.ne.jp/hokke-ookami/20110716/1310763559
9_20180512070041848.jpg
 WIKIによると、『懲戒請求によって一定の負担を余儀なくされたことを認定した』が、『懲戒請求自体ではなく呼びかけ』であり、『弁護士会の懲戒請求の処理が一括で終えた』ことが加味されたらしいです。ということは、ここでも「余命セーフ・ネトウヨアウト」の可能性が生じてきます。ただ、今回のアカ弁護士とは違って、ドラえもん安田一派は懲戒請求者ではなくハシシタを訴えてるんですよね。

 このパターンで嫌がらせを仕掛けるのはむしろ左翼団体が多いだろう。過去の判例で、左翼の集団嫌がらせに対抗して、抗議を受けた側が末端活動家を告訴したケースはないだろうか。
 何というのか、これ要するに、攻撃側も反撃側も、法律論のふりをして、おのがイデオロギーの正当性のために、お互いに嫌がらせをしている事件である。なんというのか、煽る人・真に受けた人・反撃した人とも全部人間のクズみたいな印象なのだ。どこか「ぱよぱよちーん」に似ている。
 自分は懲戒請求が正当だとは思わないが、弁護士が法の力を悪用して、日常生活を破壊することを目的に和解金をせしめるのも極めて問題があるのではないか。正義の左翼弁護士自らがスラップ訴訟をやってるみたいなものである。やはり、大将の「余命」の首を狙うのが筋だろう。
 今回の脅迫訴状で、自らの嫌韓な見解を改める人間など一人もおるまい。おそらく「今度はうまくやろう」と思うだけである。そして、一般社会でも左翼弁護士のイメージがますます悪くなるだろう。一方、この事件でネトウヨの方々にアドバイスする弁護士がいないのはどうしたことか。やはり「身内の危機だから」甘くなるのだろうか。そんな根性だったら、いっそのこと懲戒請求制度なんか止めてしまえば良いと思う。

 ではまた。
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コメント
9665:Re: 懲戒請求後の現況 by sinzinrui on 2018/05/13 at 06:58:13

通行人様

「金を取る」「攻撃者にダメージを与える」という意味で、弁護士の「作戦」としては成功したようですが、
政治的効果は皆無な気がします。
それどころか、いわゆる「ネトウヨ」はますます左翼弁護士を恨むようになるでしょう。また、ぱよぱよちーん
な展開になる気がします。

9663:懲戒請求後の現況 by 通行人 on 2018/05/12 at 08:40:48

すでに和解案「10万円で手を打つよ」に同意した人がいるようです。裁判で徹底抗戦すると10万なんて安上がりと思える費用がかかるので賢明。まず、弁護士をたてる費用もない人も多くいるようなのでその人も敗訴決定。戦うのは厳しい道です。

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