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麻原彰晃の「パワー」がマスコミも変えてしまった。

 日本を代表する差別雑誌「ジャパニズム47号」(青林堂刊)に、テレビ局関係者の覆面座談会が掲載されている(P.16~)。
 その中に、オウム真理教報道に関して意外なことが語られていた。
 オウム報道、高視聴率にもかかわらず、テレビ局は赤字だったというのだ。

 P.21によると、オウム真理教地下鉄サリン事件特番はどれも視聴率20%高視聴率をとり、そのため各社はゴールデンタイムに流すはずのドラマを昼に移してまで「オウム特番」をオンエアーした。しかし、視聴率ウハウハにもかかわらず、収支はフジテレビが約2億の減収、日本テレビが約1億の減収だった。
 いわく『オウム特番の「(暗い)内容」を嫌ったスポンサーの降板と、(本来ゴールデンタイムに流すはずの通常番組を、単価の安い)昼間に移した差額分の減収(P.21)』であると。
 オウム報道は「暗い」。
 そしてオウム真理教以降、「とにかく、エグいのを集めろ(P.21)」と上司に言われるようになった。エグいのであって硬いのではない。オウム真理教報道は「硬くてエグかった(P.21)」けれど、そういうネタはめったにない。しかし、オウム真理教報道以降、報道に娯楽性を持たせるのが既定路線になったと。



ワイドショーはいつから力の弱いタレントばかり叩くようになったのか/田崎 健太/現代ビジネス
ロス疑惑、そしてオウム事件
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/54313?page=3
江川紹子さん『ワイドショーの時間というのは元々C帯、いわゆる捨て枠だった。その捨て枠のはずのワイドショーが、ロス疑惑の頃からすごく力を持ち始めた。そして、ワイドショーと報道の垣根がなくなっていったんです」』
『ワイドショーと報道の垣根は、オウム真理教が力を伸ばすことでさらに希薄になった。オウム真理教を扱うと視聴率が上がるということで、各局のワイドショーは雪崩を打ってこの新興宗教を取り上げた。』

 ただ「疑惑の銃弾」の頃は、まだテレビのワイドショーや文春新潮と、テレビニュースや大新聞とがきれいに住み分けられていた。
 新聞は疑惑の銃弾報道に対して冷笑的で、むしろ反人権性を問題にしていた節がある。
 また、視聴者も肩の力を抜いて「人権侵害番組」をエンジョイしていたと思う。「あー下らない」「ひどい人権侵害だ」と思いながら、できるだけ興味本位の「三浦和義さん特集」を探しては、楽しんでいたのだ。
 ワイドショーと新聞が足並みを揃えたのは、オウム真理教以降だろう。



aritasandayo.jpg 1995年の地下鉄サリン報道騒ぎの頃にも、上記のようなワイドショー批判は多かった。いわく人権侵害である。いわく娯楽化している。いわく一方的にオウム真理教を叩いているだけだ。しかし、これらの声を報道するのは影響力の少ない(後に「サブカル」と呼ばれる)SPA!や宝島30、あるいは新興勢力としてようやく勃興した「裏インターネット」「裏モノ」本だけだった。

 「オウム真理教報道が、悪い意味で何かの「起点」になった」と書くと、森達也を思い出す人もいるかもしれない。しかし「サリン」以降、一方的に正義が悪をメディアリンチするようになったのは事実だし、案外と森ブヒの言ってることは当たっている。
 それ以前の大メディアは、案外と「役割分担」していたのではいか。前述「疑惑の銃弾」のように「フライング」するメディア、それを批判するメディア、相手にしないメディア。案外とテレビ局は、同じ局内でこの3つをこなしていた節すらある。



 オウム真理教報道は面白い。不謹慎だけど、そうとしか言いようがない。オウム真理教報道が面白いからこそ視聴率がバンバン取れて、1995年3月20日以降ドル箱スターになり、死刑執行後の「今」でさえメディアの「稼ぎ」に貢献している。
 しかし忘れてはいけない。オウム真理教は「面白い」だけではなく「暗い」のだ。「暗い」がゆえに、スポンサーが嫌がるのもオウム真理教。

 本当に、視聴率主義の弊害で「オウム真理教報道」以降、マスコミがおかしくなったのか。
 実は「オウム真理教報道が変えた」のではなく、「オウム真理教が変えた」のではないのか。もっと言えば、「暗い」オウム真理教の根源、麻原彰晃の怨念は、エリート集団のマスコミをも変えてしまった。

 不謹慎と罵られようとも、オウム報道の「面白さ」は今まで随分と語られてきた。…大量殺人事件なのにお色気報道もたっぷり、幹部たちの際立ったキャラ、おかしな歌やヘッドギアや象の帽子等のコンテンツ群。そしてワイドショーに出演するオウムバスターズもキャラが立ちすぎ。
 しかし、やはり「主人公」は麻原彰晃だったのだ。未だに彼の呪いのマントラに共鳴し、正月から竹下通りで暴れたり、青酸カリを製薬会社に送る輩が後を絶たない。尊師が全世界を憎み続ける執念は半端でない。



 多くの人は、地下鉄サリンや上九一色のヘリコプターに、尊師が夢見た「ある事」に気がついてしまった。

 世界と心中しても本望と思っている男の霊波なのだ。マスコミを狂わせてしまうくらい、容易なことだろう。ごく一部の不幸な人間をのぞいて、尊師の「どろどろした心模様」や「むき出しの欲望」に嫌悪感を示すのも無理はない。メディアは所詮「成功者」「エリート」が住む世界。いくら反体制や庶民の味方を気取っても。正真正銘の弱者なんか見たくもない。
 しかし、宗教家でありながら、まるで意地でも張ってるかのように反宗教的に振る舞い続けた男は、白骨になっても世の中に電波を流し続けている。

 ではまた。
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コメント
10118:Re: もう一人の教祖様 by sinzinrui on 2019/02/21 at 22:20:50

ロンとヤス様

上からまーまるこ様、そうなんですってね。
連中も、どんどん回収されてます。

やっぱり、一つの時代が終わったんですね。

10115:もう一人の教祖様 by ロンとヤス on 2019/02/20 at 22:48:20

わんばんこ!

それよりか世間はもう一人の
教祖様「マリコ様」ご成婚の話題で
持ちきりですぜ。

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sinzinrui

Author:sinzinrui
 西村雅史。元オウマー。大昔「オウム真理教大辞典」を共著で出して「これで幸せになる」と思ったらかえって不幸続き。糖尿病も悪化し、眼底出血で失明に怯えてます。

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