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「NHKから国民を守る党」の研究 byえらいてんちょう(矢内東紀)@KKベストセラーズ

「NHKから国民を守る党」の研究 話題の書「「NHKから国民を守る党」の研究」を読み終えた。

 平易な文章で、ノンストップでスラスラと読める。
 また、熱からず寒からず、客観的に中立的に書かれている。
 司法試験を始めとした資格試験で言う「基本書」のような印象を持った。逆に言えば、「新たな視点」や「衝撃の事実」は存在しない。事実に基づき「判例・通説」に沿って記載されている。N国フリーク・N国フェチの人にとっては、ドキドキ・ワクワクするような本ではなかったかもしれない。



「NHKから国民を守る党」の研究 最初は「歴史」から。2ちゃんねるコテハン時代に『公共放送がなくなれば…気が付いたら憲法が『改悪』されてします(P.20)』なんてこっ恥ずかしいことを書いてたのが笑える。

 そして第二章がYoutuberに進出し、大化けする頃。メイン的な内容になる。
 精神障害を持つ男性が、立花孝志を『双極性障害、総合失調症の罹患歴を公表している…「精神障害者を国会に送りたい」(P.78)』と考え支持するようになった話は、なるほどと思った。
 確かにN国党を理解する際に「オープン」はキーワード。立候補者の前科だって、むしろそれを誇っているかのように公開するのが立花流で、こういうところに「都合の悪いところは隠している」とケチをつけても、既成政党は隠しまくってる上、前科者なんか出馬させない。



 自分が一番知りたいのは、「スマホかざし」「私人逮捕」軍団はどういう論理で動いているのか。
 立花孝志のNHK批判はいわば100%私怨。自分が忠誠を尽くして勤めていた組織に捨てられた復讐であり、他人と怒りを共有できない「立花孝志オリジナルの正義」である。
 ゆえに、他者に正義が理解できないし、それゆえ「目的」のために犯罪的行為に走るエネルギーが存在しないはずである。しかし、N国信者はスマホかざしにパンフ送りつけ、様々な嫌がらせ活動に熱中する。

立花孝志党首 オウム真理教がサリンを撒くのだって、統一教会が壺を売りつけるのだって、今の社会はセックス三昧とか、悟りや解脱を求めるとか、共産主義をなくすとか、さまざまな「遠大な理想」があるからである。しかし、立花孝志が語る理想は、地上波で年間1万数千円の利益を得るだけである。彼には「理想の放送局」を作る夢などない。ゆえに、信者を犯罪に駆り立てる要素が存在しない。

 この本の第三章では、れいわ新撰組・オウム真理教から毛沢東の文化大革命まで、様々な集団と比較してN国を論じている。そして、余命三年事件が最も似ていると語る。しかし、余命三年こと羽賀芳和とて、日本人が知らない朝鮮人の悪業を暴き、朝鮮人の日本乗っ取り計画を阻止するという「使命」があったからこそ、支持者は共産党系弁護士にせっせと懲戒請求を送付した。

 しかし、余命には存在する「正義」が、立花にはどこにも存在しない。
 「NHKから国民を守る党」をカルト・テロ集団扱いするならば、N国私人逮捕軍団は「大義なきテロリスト」であり、そこを矢内氏はどう考えているか知りたかった。



立花孝志党首 第四章は今後のN国党。あっさりと終わる。第五章がマスザワ内閣(升澤裕介・衆議院議員九州ブロック立候補予定だったが脱党)と、N国のクリシュナナンダ・浜田聡参議院議員へのインタビュー。

 私人逮捕や集団講義に関しては、どちらもはぐらかしている印象で、インタビューも当たり障りもない。教科書に載せるようなインタビューだった。特に升澤氏は衆議院議員になるために、あえて勝負に出た節があり、そもそも立花の理論に従ってるとも思えない。逆に、立花に「マインドコンチョロール」されてる印象の浜田も、どこか政治家の答弁のよう(あ、彼は政治家か)。



 そしてラスト。
 ある意味、これが一番印象に残った。
『自分を捨てたNHKに対する攻撃から始まった選挙自体が立花氏は好きになり、社会的地位や金がついてきたため、当初はNHKに対するルサンチマンも今は薄れてきた(P.200)』
『立花に麻原のような野望はない。金、女があれば満足するパチンコ中毒者であり、その延長線上で選挙をやっているに過ぎない(P.200)』

 この結論に大して、異議を唱える人も多いだろう。
 例えば、それなら何で「頂点」「ゴール」に近い参議院議員のポストをあっさりと捨ててしまったのか。この地位にいれば、金も女も6年間思うがままである。

 しかし、えらてん氏らしい、爽やかな結論だと思う。
 まさにN国現象の基本書。客観的にNHKから国民を守る党を学習したい人には、お勧めすぎる一冊である。

 ではまた。
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コメント
10697:Re: サポーター軍団について by sinzinrui on 2019/12/25 at 16:58:52

コンバットめぐみぃ~様

そういう感じで口説いてるんでしょうかねえ。

正直、自分が「NHKから国民を守る党」にシンパシーを持った際のイメージは、
久保田学とボウズPで、多様性ある政党のイメージでした。

そういう意味では、自分も「一発逆転」を期待していたのかもしれません。

たとえ自分が「革命」の権益を得られなくても、「自分が好きな」誰かが幸福になるのは、
とても気持ちがいいものです。

10696:サポーター軍団について by コンバットめぐみ on 2019/12/24 at 20:06:51 (コメント編集)

持たざる者の
貧者の核的な
心の拠り所なんですかねえ?
ワンチャン救済してくれるような
なんだかわからないけどそんな気がしますw

10695:人間って初心貫徹とはいきませんね by 永田町の雀 on 2019/12/24 at 14:04:16 (コメント編集)

まあ、最初の志しが段々かわる、いかにも立花孝志氏の人間らしさ、気が付いたら、手段が目的化する、本来選挙に勝って、法律をかえる、確か訴訟で負けた時に、ならば政治家になって、法律をかえるしかないと、動画で言っていた気がします、その動画申し訳ありませんが、どの動画か、ちょっと探しましたが、わかりませんでした、最初はチャンネル桜にも呼ばれた、真面目な活動家、資金繰りに苦しくなり、株券を発行したり、打子雇って、パチプログループ作ったり、でもなんとか市議や区議に当選するようになり、途中で都知事選挙にでたり、マイナーから面白いオッサンとして、メジャーになり、参議院選挙と言う賭けに勝つ、書きながら気が付きましたが、昔パチプロだったように、賭けが目的なんでしょうか?賭けて勝ったら、地位は関係無い、勝つか負けるかが目的、それなら一見不可解な行動も理解出来ます、パチンコ依存症ならぬ、選挙依存症ではないのでしょうか?

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西村雅史(本名本写真)。元オウマーです。大昔「オウム真理教大辞典」を共著で出して「これで幸せになる」と思ったらかえって不幸続き。糖尿病も悪化し、眼底出血で失明に怯えてます。

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