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「ぶっ壊す力」立花孝志著@repicbookを読んでみた

ぶっ壊す力/立花孝志著/repicbook 立花孝志先生のご著書を読んでみた。
 タレント本のような作りで、分かりやすく、大きな活字やゴチックや強調が多い。

 もっとも、こういう本はどこまで本人が書いているのか分からない(完全ゴーストか口述筆記か)けれど、ここでは「本人の意見が反映している」ものとして扱う。
 既に、絶賛及び罵倒が出揃っているので、私なりに醒めた目で思ったことを書いてみます。



ちんこまんこ発言の立花孝志 文字通りタレント本というのかお説教本というのか、不良上がりのロック歌手やお笑いタレントが、若い男の子に「俺みたいに生きろ」と威張ってるような、そんな印象の本だった。
 一貫して自慢話。というのか、支持者からも批判さているキャバクラ豪遊や麻雀大会まで肯定・正当化している。

 ただ、既に爆発的な勢いを失い、立花離れが顕著な今、彼が訴える「人生のメッセージ」がどこまで読者に届くのか。
 そもそも、N国党に投票している人は、「BIGになった立花孝志」が見たかったのではない。参院に当選して、いよいよNHKにネチネチと報復する立花孝志が見たかったのだ。



立花孝志と夏目亜季 Youtubeに着目するようになったのは、senkaku38事件だったそうだ(P.40)。なかなか時代を見る目はある。

 話し相手が欲しいのならばキャバクラに行け。それが駄目なら病院の精神科。それも駄目ならニコニコ生放送がお勧め(P.105)。過疎ってる番組を見るのだそうだ。そこにコメントすると、大抵はコメントを返してくれるから。
 ここ、妙に印象に残った。よく観察しているなあ。あるいは、ご本人の実体験なのだろうか。

 党員が悪いことをした時に、内輪の人間を守ってあげる。一時的に支持率は落ちるが、長い目で見れば信頼につながる旨(P.61)。いかにも彼の行動様式である。ただ、何かあったらリ-ダーが責任を取る(P.165)ほどに責任感があるにようには思えない。
立花孝志と桜井誠 ただ、いい意味でのヤクザというのか、N国党を知ってから、どこか疑似家族のようか雰囲気を感じていた。参院選出馬前に出資をしてくれた人に対しては、市議会議員当選のために便宜を図り「特別扱い」するのは、当然といえば当然だろうが、彼の生き方のスタイルなのだ。

 本書のテーマとも言うべき「本当のことを言う」すなわち本音で語れ云々は、いかにも立花氏のイメージ。無論、都合の悪いことを全て言ってるわけではないけれど、他の政党に比べれば、戦術・戦略を格段に戦術・戦略をオープンにしている。
 例えば、最近の京都市長選、立花孝志が共産党陣営だったら、「えー、本来は絶望的で当選する確率はゼロです。しかし、村山祥栄がネットでブームになってまして、こいつ、ウチの党からすれば門川市長以上のネトウヨ。考え方、全然あきまへん。しかし、こいつが伸びれば伸びるほど、ウチが有利になります…」と真っ先に「事情」を支持者に説明する。
 確かに彼は、他党候補者よりも本当のことを誠実に説明する。



立花孝志と加陽麻里布 この本は「タレント本」の一種で、「他人に迷惑をかけなければ好きなようにやって良いんだぜ」「もっと自分のやりたいことをやろうぜ」という若い世代へのメッセージと考えれば、腹をたてるのがむしろ野暮なのだろう。
 しかし、この本を読んでいて、案外と、立花孝志氏は自分が成功した理由を知らないのでは。そんな気がしてきた。立花氏は、久保田学の抜擢以降の「怪しい候補者」「何あが起きるかわからないアナーキーさ」がN国を押し上げたのではなく、真剣に「自分の緻密な計算」で成功したと考えている。まさかとは思うが。

 しかし、どこか本人の論理とファンの理想とに齟齬があるのは事実だ。
 立花氏が語る「自由」とは、借金まみれなのにキャバクラに行ったり、選挙期間中に麻雀をしたりも含めた自由。
 しかし支持者・ファンが感じる「自由」は、候補者に前科者や地下アイドルを抜擢したり、補選や参院の選挙区に出馬させる候補を「売名目的」と明言したり、政見放送「腰が痛い」理論を開陳し、不倫路上カーセックスを連呼した、何が起きるか分からない「自由な」立花流選挙戦略である。



睡眠中の立花孝志 最近のN国の凋落ぶり、立花孝志が暴走したと考えるのが一般的だろう。
 しかし実は、最初から、立花孝志の脳内にあるNHKから国民を守る党と、N国フリークの脳内にあるNHKから国民を守る党とに相当なギャップがあったのではないか。
 最近も、立候補者に若い女性を抜擢しているようだが、果たして「若い」だけで通用するのか。かつて立花孝志氏が発掘した夏目亜季・佐藤恵理子・加陽麻里布は、美人だけじゃなく、どこかクセがあった。

睡眠中の立花孝志 立花氏は統一地方選前、まだ数議席だった頃、ある時期から、「右翼は嫌だ」とボヤいたり、「前科者ではなくちゃんとした高学歴の立候補者が希望するようになった」と自慢するようになった。
 しかし、立花ファンの多くは、単なる美人や単なる高学歴など望んでおるまい。

 一方、本当に優秀な美人や高学歴が、この党から出馬するメリットは、現在何もない
 ポスターも黄色で名前が目立たない「N国フォーマット」に縛られ、選挙カーはエンドレステープで「撃退シールを配布しております」を流さなければならない。こんなガチガチの選挙、若い野心家が望むだろうか。
 カピバラシステムは優れているが、完璧ではない。特にこの選挙スタイルは、立候補者の個性を消してしまい、立花氏のロボットに見せてしまう。

 統一地方選当選後から、「幻想の立花孝志」と「実際の立花孝志」とにギャップが生じ、参院選当選後に更に暴走に、その矛盾が決定的になった。そんな気がしてきた。

 ではまた。
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