FC2ブログ
トップページ | 全エントリー一覧 | RSS購読

「世界でたった一つの深海水族館」沼津港深海水族館の本を読んだ

世界で一つだけの深海水族館 「世界でたった一つの深海水族館/石垣幸二監修/成山堂書店」という本を読んだ。
 シーラカンスの展示で有名な沼津港深海水族館の本。

 この水族館、2Fのシーラカンスもさることながら、1Fの珍生物、特にオープニングのミニ水槽の一群がめっちゃ可愛いので、とても楽しかった。しかも近所に寿司屋・飲み屋が密集し、沼津港に背を向けると遠くに富士山が見える。実に楽しい場所だった。

沼津港を背に見える富士山 水族館だけではなく、近くの飲み屋街代表の苦労話取材もあり、興味深く読んだ。

 特に社長の石垣幸二氏のインタビューが印象に残った。
 『ただし、ここは研究所ではなく、水族館ですので、生物をどうやって魅力的にお客様に観てもらうかが最優先課題となります。(P.6)』
 確かにそんな水族館だった。



沼津港深海水族館・イガグリガニ 『深海生物は、水槽内で再現できない高い水圧がかかった特殊な環境に暮らしています。(P.7)』 
 同社長は、深海生物を飼育する際の苦労を語っている。

 海の深さ200m以降が深海と呼ばれる。
 高い水圧だけではなく、寒くて光も届かない。それゆえ食料も少ない。そのため、普段我々が食ってるような、200mより上の魚密集地帯・大陸棚に住む「魚」と違って、ユニークな姿て「適応」していることが多い。
 例えば、色が赤い魚が多い。これは光が届かない海底では、地上では目立つ「赤」が見えにくいゆえである。あるいはペッタンコ・薄型仕様。これも水圧が高いゆえの適応形態なのだ。

 しかし、水族館では同じ水圧を再現できないし、同じ餌を与えることもできない。
 そのため、飼育・餌は試行錯誤の繰り返しで、せっかくの珍生物を若くして死なせてしまうこともあったと。

オオサマウニの仲間 ただ、自分は「そうだったんだ」と思った。
 実は、水圧のこと、気になっていたのだ。というのは、別の本で、水族館ではなく研究所では、深海生物を生け捕りにするために、水圧を維持するための圧力釜みたいな装置で捕獲しているのを読んだことがあったのだ。何か「圧力水槽」が存在するのかと考えていた。
 結局、餌も水圧も「水族館仕様」で我慢してもらっているようだ。



 こういうことを書くと、「イルカショーをボイコットしよう!」な人達が、「そーれ見ろ」と勝ち誇るかもしれない。
 実際に沼津港深海水族館の生物の皆様は、慣れない環境にまずい食事(?)で、早死してしまうだろう。そもそも、あんな明るいスポットライトの当たる場所に彼らは適応していない。動物虐待もいいところである。

イッポンテグリ これは動物園にも言えることである。動物園に行くと、必ずと行っていいほどライオンはグダーっと寝ている。そりゃそうだ。日本みたいな寒いところで、まずい肉屋の死肉?を食わされて、どうして元気になれるだろうか。
 「本当は食ってみたい」人間の子供の前で、「ガオー」って叫んでくれと言われても、無理というものだ。

 動物園も水族館も、動物虐待そのものである。
 動物園にしろ水族館にしろ、自然状態がベストな生物を拉致監禁して、食いたくもない飯を食わされて、人工的に飼育している以上、動物さんにとってはたまったものではない。前述のライオンで言えば「たまにはあの赤ん坊を食わせろ」としか言いようがあるまい。



沼津港の目印はこの提灯 ただ、石垣社長流で言えば「ここは研究所ではなく、水族館です」。
 もちろん、イルカショーを動物虐待と考える人が増えれば、あれらのショーは自然となくなっていくだろう。
 一方、水族館や動物園を見ていると、多くの水族館や動物園では「子どもたちへの教育」に力点を置いたり、「絶滅危惧種」の保護に努めたり、環境保護に協力したり、社会的貢献を強調した活動・展示を行っている。

 これら知的・社会的活動が故か、動物園も水族館も、どこも親子連れでいっぱいである。
 ただ、いくら社会貢献を行っても、「イルカショーをボイコットしよう」な人は消えないだろう。実際にヨーロッパで、イルカショー・アシカショーをやめてしまった水族館があるようだ。

 それでも、動物虐待されてないかといえば、もちろんされている。
 そりゃーそうだ。だって、アフリカに住んでる動物や深海に住んでる生物を拉致して、早死に覚悟で見世物にしてるんだから。
 
 実際に、「動物園・水族館不要論」を唱える人は存在する。
 彼らに対する回答は、もっと本質的に「動物園・水族館とは何か」を突き詰めていかなければ、回答が難しいと思う。

 ではまた。
関連記事
スポンサーサイト



トラックバック
トラックバック送信先 :
コメント

最新コメント(ご返事ができないことがございます。お許しを。)

プロフィール

sinzinrui

Author:sinzinrui
西村雅史(本名本写真)。元オウマーです。大昔「オウム真理教大辞典」を共著で出して「これで幸せになる」と思ったらかえって不幸続き。糖尿病も悪化し、眼底出血で失明に怯えてます。

人気記事(2020.8.7~の集計)

最新記事

株価・為替

Twitter

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

リンク1

リンク2

 ▲オウム真理教
●板
栗板
●BLOG
岩本太郎ブログ(お前はただの馬鹿にすぎない)/メディアの夢の島
●その他おすすめ
 ▲オウム以外の破壊的カルト
(日本共産党・左翼)
しんぶん赤旗
「日本共産党・民青同盟悪魔の辞典+ キンピー問題笑える査問録音公開中」
小坪しんや
TAMO2ちんの日常
前進社(中核派)
(幸福の科学)
Liberty WEB
(その他)
 ▲法曹
弁護士自治を考える会

カレンダー

07 | 2020/08 | 09
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -

アクセスランキング(2020.3.8~)

[ジャンルランキング]
政治・経済
31位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
政治活動
14位
アクセスランキングを見る>>

検索フォーム

QRコード

QR