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「隠れトランプ」と「隠れ共産党」

ドナルドのトランプ アメリカ大統領選、エンジョイしてますか?
 ここの読者はトランプのファンが多いでしょう。だってその方が面白いから。だけど、苦戦してるみたいですね。
 しかし、マスメディアは前回のように「バイデンが勝つに決まっている」と断言しません。さすがに4年前に大恥かいてますから、そりゃー用心しちゃいますよね。
 実際問題、マスコミも「郵送投票分」問題もあり、「何が起きるか分からない」「うかつなことが言えない」んじゃないでしょうか。



 前回のアメリカ大統領選でマスコミの判断を狂わせたものの一つに「隠れトランプ」の存在が指摘されます。実際に、隠れトランプは一部に存在しているようです。しかし、日本で「隠れ安倍晋三」なんて聞いたことがありません。

バイデンじゃなくて雷電 日本で「隠れ」といえば、言うまでもなく「共産党」を思い出す人が大半でしょう。
 日本共産党「秘密党員」の話は政治裏話の定番ですし、「秘密党員」でなくても、専従党員や議会立候補者をのぞいて、あなたの周りの共産党員(と噂される人)や共産党支持者(と噂される人)は、間違いなくほぼ全員、正体を隠しています。共産党が強いと言われる職場でさえ、一部をのぞいて、ほぼ全員「隠れ共産党」ではないでしょうか。

 何せ最近では「左翼」「革新」呼ばわりすら嫌がり、「リベラル」なる珍語まで捏造して、世間に定着させてしまいました。どこが「リベラル」なのか、むしろ「リベラル」の極北にいる人が大半に思えるのですが、とにかく共産党支持者の大半は、自分たちの姿を隠すのに汲々としています。



秘密党員 それでは、何故彼らは自らが「正しい」と信じる政治的信念を隠すのでしょうか。共産党なんか、一方では「独善的」「しつこい」ので有名なのですから、自ら正しいと思うことを堂々とおっしゃればいいじゃないですか。
 それに対して必ず主張されるのが「世間の偏見」という言葉です。世間が我々の活動に偏見を持っている、誤解しているというわけです。これは、いかがわしいカルト宗教も同じことを言います。

 しかし、「世間の偏見」って随分と思い上がった考え方です。
 偏見偏見と言いますが、要するに、世間は我々のことを誤って理解しているってことじゃないですか。いつかは我々の正しさを理解してくれるとでも言いたいのでしょうか。

 実のところ、心のどこかでやましい気持ちを持ってるんじゃないでしょうか。自分たちが主張する正義に穴があることを内心では知っている。仮に穴がないと思っていても、少なくとも現在の「日本の社会的公理」に反している意識がある。言い換えれば、民主主義・表現の自由から殺人や暴力等犯罪のの禁止まで、「何か」に反している部分があり、そこを突かれる可能性を感じているから隠しているのではないでしょうか



 前に書きましたとおり、日本で「隠れ安倍晋三」なんて聞いたことがありません。しかし、たとえば杉田水脈だったらどうでしょうか。更に桜井誠だったらどうでしょうか。
 おそらく、かなりの隠れ桜井は周囲にカムアウトしていないでしょう。そりゃーそうだ。日本第一党支持者とバレれば、「あなたは『朝鮮人を大人から子供まで皆○し』にしたいのか」「デモ隊に参加し『朝鮮人を○せ』と叫ぶのが楽しいのか」と突っ込まれますからね。
 安倍晋三<杉田水脈<桜井誠の順で「隠れ」は増える。そりゃー偏見じゃなくて、突っ込みやすいからだけ。

ハードディスク トランプは、現在のアメリカの「公理」に反することを平気で言います。反イスラム教・反グローバル・反ジェンダー。おそらくアメリカでも「ホモレズは生産性がない」「女はいくらでも嘘がつける」はアウトで、堂々と民族差別発言はできない。それゆえの「隠れトランプ」なのでしょう。
 しかし、グローバルやジェンダーに対する疑問は徐々に世界の民主主義国で湧き上がっています。だからこそトランプ大統領は前回の大統領選で当選し、欧州を中心に世界の民主主義国で極右は勝ちまくっています。
 ゆえに、隠れトランプがたくさんいても、大半は堂々と「トランプ萌え」を主張しています。

 一方、日本の隠れ共産党はどうなのでしょうか。無論「収入」的理由もありましょう。しかし、その多くは「突っ込まれるところが多すぎる」からではないでしょうか。
 いくら「日本共産党はソ連や中国とは違う」と主張したって、中ソに限らず、過去に存在した共産主義国家は全て非民主主義で言論の自由を否定し、お上に逆らう自国民を数万~数千万単位で殺し、自慢の「福祉」も「帝国主義国家」に敗けている。しかも侵略的で戦争の根源。チャームポイントが一つもないのです。しかも日本共産党自身も、戦後まもなくコミンフォルム司令で暴力革命に転身し、35あった衆議院の議席をすべて失っています。



壁 政治の「隠れ○○」は、ホモレズおっとっとLGBTと似ているかもしれません。
 ただ、ホモを隠すのは恥ずかしいから、文字通り偏見があるからです。
 しかし、政治の「隠れ」は、自分が恥ずかしいからのみならず、自分は安全圏に隠れて、他人を動かしたい、危険に晒したい願望が影に潜んでないでしょうか。

 ここまで書いたように、「隠れ○○」の多さは、「予想される世間の反発の多さ」「突っ込まれたくない事実の多さ」に見事なまでに比例しています。
 ほら、今や「昔解同、今LGBT。そこのけそこのけオカマがとおる」ですから、ホモや性別変更なんて常識。何せ性別は自己申告状態ですもん。そんなに隠す必要はありません。
 しかし、「私は制服JKのパンツが…」なんてミラーマン願望は言えませんし、ましてや「幼女のつるんつるんのあそこが…」なんて絶対に言わない。女性だって「私は人よりも馬の方が大きいので…」なんて、絶対に世の中に存在しますが、口が裂けても言わないでしょう。

 隠れ共産だって隠れ獣姦だって、もちろん自分が正しいと信じて、正義の衝動にかられてやってる一方、必ず「社会の公理と反している」と感じてるわけです。
 匿名言論は必要です。内部告発等、発言者のプライバシーを守るべき場面は多く存在します。
 しかし、匿名言動は必ず、自分は傷つかないで他人を犠牲にして目的を達したいと見られてしまいます。



 さて、アメリカ大統領選、どうなるのか。
 おそらく「隠れトランプ」の数は少なくなっているでしょう。そうなると、やっぱり苦しい展開に思えますが、我々隠れネトウヨとしては、当然トランプ推し…だよね?
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Author:sinzinrui
西村雅史(本名本写真)。元オウマーです。大昔「オウム真理教大辞典」を共著で出して「これで幸せになる」と思ったらかえって不幸続き。糖尿病も悪化し、眼底出血で失明に怯えてます。

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