【衆院選2021】日本第一党桜井誠候補、警察に守られ東京テレポートで「朝鮮人」連呼

政治 - 2021年10月31日 (日)

　衆院選最終日、今回は「自民党危うし」ばかりでネット的にも埋没した日本第一党。戦いぶりを見に、東京テレポート駅前に行ってきた。
　この演説がセミファイナルで、この後の中国大使館前がグランドフィナーレ。なお、この様子は既に動画化されている。

　久しぶりにゆりかもめに乗って青海駅で降り、左にある長い歩道橋を渡って東京テレポート駅方面へ向かう。前に行った時に、本当にリュックを背負った「絵に書いたようなオタク」が男女問わず大量発生して驚いたことがある。

　駅に近づくにつれて、怒鳴り声が聞こえてくる。瀬戸弘幸氏の演説にしばき隊が抗議をしているようで、瀬戸氏の後に桜井氏の甲高い声が聞こえてくる。かなり不穏な雰囲気。近づいてみる。
　警察が大量に出動し、聴衆の後部に壁を作っている。ている。しばき隊が妨害に来ているので、警察が選挙演説になだれ込み混乱させないためである。おかげで見物客は安心して楽しむことができる。一方、日本第一党も警察に守られて安心してヘイトスピーチができる。

　桜井誠候補は相手がかかって来られないのが分かっているのだろう。それをいいことに、「おい、かかってこいや！」「お前らたった10人か」と自信満々に何回も挑発する。警察に守られたヘイトスピーチであり、桜井誠も元気いっぱい「朝鮮人」を連発。しばき隊が「バーカバーカ」と叫ぶと、桜井誠が「朝鮮人がやっと覚えた日本語を使ってるんです」と切り返す。

　観衆は50名くらいか。うち関係者と支持者が40名くらいで、自分みたいな野次馬は10名くらいに見えた。そしてしばき隊が10名で、警察官が100名。警察官が一番多い。

　
　先崎玲→岡村幹雄→堀切笹美とマイクをつなぎ、合間合間に桜井誠がしゃべる。桜井はしばき隊の挑発が多い。「警察の壁」の後ろから日本第一党員がしばき隊を挑発する。警察の壁をはさんでしばき隊が絶叫する。何回も「どうして野間が来られないのか」「伊藤○○が自分で腹を切った」と言ってる。しばき隊が警察の壁から外に出ると、瀬戸弘幸ら支持者が「逮捕してください！」と駆け出す。カメラ部隊もそっちに向かう。そんな小競り合いが私の後ろで繰り返される。

　東京テレポート～青海駅近辺は観覧車もあれば海も見えるレジャーゾーン。マラソン大会もやっているようで、家族連れや若者たちでいっぱい。もちろん、警察100名を動員した狂気の選挙演説に近寄る者などただの一人もいないし、興味すら持っていないようだ。いかにも警察に隔離された場所でも約30名程度の小競り合い。それに付き合わされる警察の皆様。そんな感じだった。

　最後に桜井誠党首がグランドフィナーレの予告をして、しばき隊を指差し「おい、そこのお前ら！」「朝鮮人！」　ちょうど自分の後ろにしばき隊がいたようで、自分を指差し「朝鮮人！」と言われたみたいで楽しかった。

　ヘイトスピーチは冴え渡ったけれど、選挙運動としてみると何も効果がなかった気がする。罵倒合戦で終始し、ファッショナブルなヴィーナスフォートのお客さんが近寄るような雰囲気ではない。
　いくら当選は絶望とは言え、最終日の選挙演説とは思えない雑な内容。普通の候補・普通の政党ならば何回も何十回も叫びまくる筈の「選挙区は桜井誠」「比例区は日本第一党」「比例に”桜井誠”と絶対に書かないでください」が一切なく、その代わり「そこの朝鮮人！」の連呼。比例の投票用紙に「朝鮮人」と書くと日本第一党の得票になるのだろうか。

　さて、まだ時間があるので、今度は横浜駅西口に宿敵（？）共産党の演説会に志位和夫が来ているので行ってみるか。
　青海駅に戻ると、ゆりかもめ沿線独特の美しい海。船が３隻浮かんでいた。