優秀な日本人の獣化を企む「あの勢力」 参政党の絶叫マシーン神谷宗幣はやっぱり陰謀論者
政治 - 2022年06月17日 (金)
「国民の眠りを覚ます「参政党」/吉野敏明・神谷宗幣/青林堂」
参政党の演説会場で5000円出して「おつりは1,2,3000円」と楽しいギャグをかまされて買った『「国民の眠りを覚ます「参政党」』を読んでみた。この本、青林堂なんですね。

今の日本ではマスコミも教育も「本当の日本の歴史を教えない。
(P.154~)日本人は元来大変優秀な民族である。だからザビエルの日本植民地化計画(教科書ではキリスト教の布教に来たと誤って教えられている)も失敗し、鉄砲を売りつけたらその技術を使い世界有数の鉄砲王国になった。その後キリシタン大名を作り内部分裂を試みたが不可能。ヨーロッパ諸国は侵略を諦めて貿易だけをするようになった。
日本人はかくも優秀なので、『昔から、日本は欧米政府の背後に存在する「あの勢力」によって狙われていますよ(P.155-156)』 江戸時代から明治時代になり、「あの勢力」とつばぜり合いを続ける。(P.156~)そして1919年、これからは人種差別をやめようと世界に訴えたら、『「あの勢力」から日本は潰す対象へと変えられました。(P.156)』
「あの勢力」の日本乗っ取り計画は今も続く。優秀な日本人を奴隷化・獣化せんと企てる「あの勢力」。これが今話題の参政党のリーダー「絶叫マシーン」神谷宗幣の歴史観であり世界観である。
参政党は正真正銘の陰謀論集団

この調子で、ガチナチ・本ナチが出てきたら、オオカミ少年理論で誰も信じない。これが現状である。
さて参政党が本ナチか「自民党の補完勢力」レベルの安全政党か。あえて判断は控える。しかし、世間で陰謀論と呼ばれる思想であることは動かしがたい事実である。何せ参政党を支える人気コンビ「炎の絶叫マシーン」神谷宗幣と「ヨッシー」吉野敏明が、はっきりと、江戸時代から優秀な日本人を「あの勢力」が狙っていると言っているのだ。
(P.157~)「あの勢力」は日本を孤立化させ、嵌められた日本は大東亜戦争に巻き込まれた。『「あの勢力」の策略で戦争が誘発された(P.157)』。そしてコロンブス・ザビエル以来念願の『日本を傘下に置く』ことに成功した。『GHQの背後には国際金融資本』が存在し、『今の日本は国際金融資本の牧場みたいになっている』。
歴史を勉強させないために、「あの勢力」は学術界を奴隷化した(P.159)。「あの勢力」が誰かを利用して金儲けをする際には、必ず保守本流でない人に目をつける(P.163)。『「あの勢力」は、個人の欲望に目をつけて育てていく(P.164)』。イエローモンキーをのさばらせてはいけないので「あの勢力」は抑え込みをはかった(P.167)…
日本の歴史は全て「優秀な日本人」vs「欲望まみれの「あの勢力」」との抗争だったのだ。
「あの勢力」の正体はユダヤ金融資本・ユダヤ勢力

もちろん「そうだよな」と思うところもたくさんあった。『2010年から2018年辺りまでが奇跡の8年間でその期間だけYoutubeやTwitterを仕えば自由に発言できた(P.98)』とか。
しかし、神谷・吉野氏の根底には共通の独特の歴史観があり、それを根底に全てを語っている気がするのだ。

文脈からして、顕名でも書かれている「国際金融資本」とも考えられる。しかし、参政党のYoutube絶叫演説や「あの勢力」が金に汚く欲望で動くように描かれている、何よりも「あの勢力」と伏せ字にしていることから考えて、「ユダヤ金融資本」「ユダヤ勢力」と考えるのが自然だろう。
(P.179~)そして小林よしのりが言うように、民度が下がって獣度が上がった日本を真にアメリカやアメリカの背後に潜む「あの勢力」から独立し、日本人が大和魂を取り戻し、日本こそが『世界のロールモデル(P.181)』になりうる。これが絶叫マシーン神谷宗幣率いる参政党の理念である。
KAZUYAが参政党を辞める際に、「陰謀論についていけない」旨を語り、具体的には篠原常一郎の名前を出していた。今にして思えば、KAZUYA離党の原因は、こういう部分を含めてではなかったのか。
KAZUYA時代の「天皇中心」「八紘一宇」が消えて、近代風保守政党としてオシャレになった参政党。
悲しいかな、もはやナチナチオウム絶叫はあまりに乱用しすぎて通用しない。
ではまた。
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