パチンコ反対だがチンコ大好きの桜井誠の「死」について思う
政治 - 2023年03月04日 (土)
大川隆法が死に、桜井誠も死んでいく
大川隆法の御帰天も一つの時代の象徴ならば、桜井誠の醜態そして日本第一党の終焉も一つの時代の象徴なのだろう。統一地方選、数名の候補を出してお茶を濁すようだが、目玉の「反統一教会」渋谷区ダブル立候補も、大川宏洋に完全に食われるのが目に見えている。

中国やロシアの脅威の前には、嫌々ながら仲良くやっていけないがゆえに、極右業界のドル箱である「嫌韓」は殺し文句として通用しなくなったのだ。「ゴキブリ!ウジ虫!○○人」と叫んでも、既にグローバル化した学校で「コオロギ!ウジ虫!」を給食で食わされる若者に通用しまい。
幸福の科学と日本第一党の「いいとこ取り」して2で割った「陰謀論」という暗い闇が、我らネトウヨ業界を覆うようになっていた。更にNHK党や日本共産党の味付けもしたハイブリット極右参政党が、今回統一地方選の目玉になろう。
高卒の不健康そうな青年がマスコミと左翼アカデミズムを震撼させた奇跡

彼らが恐れたのも確かに分かる。あんな正々堂々と正攻法で正面突破して、しかも大成功を収めた人間はかつて存在しなかった。
左翼運動の衰退と老化は誰の目から見ても明らかなのに、在特会と呼ばれた「市民団体」には若者が自発的にデモに参加し、「韓○人を殺せ!」と叫んだ。左翼が夢にまで見た「全共闘運動の復活」「若者の政治参加」を、極右民族差別の見たことも聞いたこともない小太りの男が、いとも簡単に成功させてしまった。しかもこの団体には「隠れた親玉」「陰で糸を引く組織」も存在しない。
パチンコは反対だけどチンコは大好き
ついに瀬戸弘幸も去っていった。裸の王様、桜井誠。
こう書くと「あのホモ豚、また男を裸にしたのか?」と突っ込まれるのが今の彼だ。
しかし、左翼は誰も桜井誠を倒せなかった。桜井誠的存在を止めることもできなかった。彼は「自滅」したに過ぎない。
そりゃ「パチンコ禁止パチンコをなくせ」って街頭で叫んでた人間が、チンコは大好きチンコだったら中核派でもOKじゃ洒落にもならない。「チンチンジャラジャラ」ってちんちんジャラジャラはお前じゃん。
しかし実際は、ホモバレ以前に彼は仲間を切り捨てて、自分の取り巻きばかりを優遇したがゆえに、みんな彼のもとを去っていったのだ。パチンコは嫌いだけどチンコは大好きなことだって、仲間は知っていたけれど、黙っていたに過ぎない。
浮き沈みの激しかった政治家生活

だが法制定で「殺せ」「ゴキブリ」などが使用しにくくなり、生まれて初めて?チーム有田芳生に川崎でデモ隊を止められる醜態を晒し、在特会も終わったかに見えた。
しかし彼は東京都知事選に出馬。無謀に思えたが、多くの有名人もそれとなく持ち上げてくれた。もちろん当選はしなかったけれど11万4千票を獲得、見事に健在ぶりを示した。その後地方議会進出をメインにすると発表、前回の統一地方選でまでに00名集めると豪語したが、初陣の岡村幹雄が都議会選で大敗し、統一地方選も10名程度しか候補が出せず、再チャレンジの岡村氏も得票を落とす。

晩年の桜井誠はどこか「ホームランを打たない岩鬼正美」に見えた。
立花孝志も「迷惑系Youtuber」に
おそらく桜井誠と袂を分かった人たちの力量では、在特会の復興はできまい。なんだかんだ言っても、桜井誠は凄かったのだ。あえて言えば、稀代の極右のカリスマですら「あそこまで」だった。根本的に限界を超える韓国人への罵倒表現だけでは、デモ隊を組織できても、政治で多数派を獲得することはできない。
桜井誠がやりたかったことは、立花孝志がそこそこ実現し、更に神谷宗幣や吉野敏明が規模的にも実現させるだろう。いや、時代は流れ、立花孝志すら今や世間から「迷惑系Youtuber」扱いされている。そして参政党は250名程度の立候補者が見込まれるので、3桁は固いだろう。
若者と貧乏人が投票する政党が存在しない
ただ、若者は政治から消えてしまった。
参政党も中高年支持者が多いことはしばしば指摘される。そもそも少子高齢化の中生まれた若者は、最初から優秀で裕福な家庭の子供が多く、ゲテモノ宗教も極右も極左も、そしてインテリ家族の子供以外は日本共産党も相手にしない。

だからこそ、シルバー民主主義の現状、老人に集団自決してもらうみたいな意見に人気が集まる。成田悠輔流で言えば、新聞もテレビも飽きもせずに、相変わらず老人の手のひらの上で若者にファイティングポーズを取らせたがる。それはネットも変わらない。一方が「投票に行こう」でもう一方が集団自殺してくれ」ではかみ合わないに決まってる。
どうせ統一地方選も投票率が低いし、そもそも無投票選挙区がボコボコ出るだろう。
悲しいけれど、自民・公明・維新・民民、そしてこのラインで政治をやってくれるミニ政党におまかせするしか道はない。
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