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小川さゆり、宗教2世 小川さゆり著(小学館)

小川さゆりは「誕生」させられた


小川さゆり、宗教2世 小川さゆり著(小学館) この本の第6章は「小川さゆり」の誕生。
 まさにそうだった。
 彼女は、アイドルが「誕生」したように、マスメディアの力で誕生した。

 安倍元総理が殺害されたにも関わらず、被害者の安倍元総理や自民党を貶め、加害者の殺人鬼の言い分と寸分違わぬ理論で、家庭連合(かつて統一教会と呼ばれた)を誹謗中傷する報道が延々と続いた昨年のあの頃。
 突如と記者会見が開かれ、一人の美少女がスポットライトを浴びた。
 自分は冷めた目でみていたが、「これはバズるぞ」という予感はあった。そして、その予感はズバリ的中した。彼女は反カルトや反自民(いわゆるアベガー)のジャンヌ・ダルグとなった。TBSは彼女をこう報じた。「“貧困や孤立”山上徹也容疑者と同じ環境」

政治的存在にさせられた「神の子」


美少女小川さゆりさんは「“貧困や孤立”山上徹也容疑者と同じ環境」 小川さゆりの本を読んだ。
 決して悪い本ではない。よく書けている。彼女が脱会に至る経緯や教団家族の日常が見事に描かれている。
 そして、実にスラスラと読める。若い人だと1日で読み終えてしまうかもしれない。
 しかし悲しいかな、スラスラと読めることすら揶揄の対象になるだろう。こういう本はゴーストライターの手が入るに決まってるし、多くの人が読むことが予想されるので、出版社高校生でも読めるように配慮するに決まっているのに。

 一方、脱カルト・反カルトの連中にとって、さゆり様のご著書は神聖にして侵すべからず。賞賛以外は一切許されない。何せ彼女はかわいそうな宗教2世で山上容疑者と境遇が同じなのだ。国葬反対の世論を盛り上げた反アベの貢献者おっとっと反家庭連合の貢献者なのだから。
 まさに月刊HANADAのいうように、望む望まないに関わらず、「国政を動かす」小川さゆりになってしまったのだ。

これが統一教会流「セクハラ」術


かわいい小川さゆりさん。そりゃセクハラ男が出てくるよ そんな中、冷静に本の内容をエンジョイしてみたい。諄いよだが、本そのものは読みやすく、馬鹿でも読めるようにできている。

 最初に笑ったのは、小川さゆりさんへのセクハラ。かわいい清純な小川さゆりさんがセクハラされた。いったいどんなセクハラをされたんだろうか。
 班長さん、さゆりちゃんとツーショットの写真を撮りたかったらしい。倉庫のような個室に呼び出して、さゆりちゃんの手に腰を回す。『少し緊張してたのか、あるいは興奮してたのか、彼の手は不自然に震えていました(P.105)』。そして今度は、さゆりちゃんだけの写真を撮影する。撮影後に頭を撫で撫で、ほっぺをさわってしまったのです! 赤ちゃんができたらどうする気か。
 その後、さゆりちゃんのスマホに班長はセクハラメールを送る。「可愛いから男の子が寄ってくるでしょ」「もうおねんねしたかな?」「返信しないと天国で会えないよ」(以上P.107)

 私はてっきり「さゆりちゃんと合同祝福して、おしりペンペンしたい」とかやるんじゃないかと。
少女時代の小川さゆりさん 班長さん、きっとさゆりちゃんのスマホ写真で抜きまくったんでしょうね。統一教会の男性って、セクハラも真面目なんだなあ。
 小川さゆりちゃん、学校時代に彼氏と交際経験があった(セックスはしてないと強調。してても「した」って言うわけないけど)ようだけど、ロリでかわいいので男の子が寄ってくるのは当たり前だと思う。

脱会を決意した母親の一言


 セクハラで教団に疑問を持つようになった彼女は、韓国の清平に研修に行かされる。オウム風に言えば狂気の集中修行で、さゆりちゃんは発狂してしまい基地外病院に。何だかんだで日本に戻ってくる。
 教団に疑問を持つようになり、メンタル的に参っているのに母親は「あの子家にお金も入れないし。いつになったら働くんだろうって」(P.143-144)。この言葉がきっかけで彼女は教団を離れる決意をする。

脱会者陣営の切り札から人の子になった小川さゆりさん 今回の日記ては内容をごくごく一部しか紹介してない。しかし、読んで見る価値はあると思う。リアルで祝福家庭の生活がよく分かる。朝5時に起きて祈祷会。バスケ部が統一教会活動でできなかった話。卒業アルバムも買ってもらえない。そして、「神の子」である彼女にとって、殺人よりも性的堕落は罪深い…

日本国民が冷静になれた「今」こそ読んでみては


 さて、上の方で「多くの人が読むことが予想される」と書いたこの本、今現在はそれほど話題になっていないようだ。
 菅義偉前総理の弔事が多く人の胸を打った一方、日本共産党支持者などが国葬儀会場でやらかした行き過ぎた「アベガー」活動が国民の反感を買い、マスコミのズブズブ報道も国民の支持を失ってしまった。そして反「旧」統一教会のエース日本共産党もあの状態。今現在、強い「家庭連合解散」の世論はないようだ。

 しかし、日本国民もやっと冷静になれた今だからこそ、この本を冷静な目で読んでみてはどうだろうか。
 真のお父様お母様だけではなく、アベガーからも離れてこそ、彼女は神の子から真の人の子になれるのではないか。

 ではまた。
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コメント
12477:Re: 放置ゲーム by sinzinrui on 2023/03/19 at 08:41:15

アーナンダ様
何か今回は油断しそうになります。
追い風が吹いてもおかしくない選挙なのに、自分で向かい風吹かせてるんだもん。

12474:放置ゲーム by アーナンダ正誤師 on 2023/03/19 at 06:04:20 (コメント編集)

日本共産党とその支持者界隈、国葬反対祭りにしても除名騒動にしても、放置してるだけで勝手にオウンゴールを決めて、普通の平均的な生活をしている国民にますます嫌われる道を歩んでいます。彼らが熱心な愚か者の集団で本当に良かったと思います。

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プロフィール

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Author:sinzinrui
西村雅史(本名本写真)。元オウマーです。大昔「オウム真理教大辞典」を共著で出して「これで幸せになる」と思ったらかえって不幸続き。糖尿病も悪化し、眼底出血で失明に怯えてます。

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