小川さゆり、宗教2世 小川さゆり著(小学館)
オウム真理教・カルト宗教 - 2023年03月18日 (土)
小川さゆりは「誕生」させられた

まさにそうだった。
彼女は、アイドルが「誕生」したように、マスメディアの力で誕生した。
安倍元総理が殺害されたにも関わらず、被害者の安倍元総理や自民党を貶め、加害者の殺人鬼の言い分と寸分違わぬ理論で、家庭連合(かつて統一教会と呼ばれた)を誹謗中傷する報道が延々と続いた昨年のあの頃。
突如と記者会見が開かれ、一人の美少女がスポットライトを浴びた。
自分は冷めた目でみていたが、「これはバズるぞ」という予感はあった。そして、その予感はズバリ的中した。彼女は反カルトや反自民(いわゆるアベガー)のジャンヌ・ダルグとなった。TBSは彼女をこう報じた。「“貧困や孤立”山上徹也容疑者と同じ環境」
政治的存在にさせられた「神の子」

決して悪い本ではない。よく書けている。彼女が脱会に至る経緯や教団家族の日常が見事に描かれている。
そして、実にスラスラと読める。若い人だと1日で読み終えてしまうかもしれない。
しかし悲しいかな、スラスラと読めることすら揶揄の対象になるだろう。こういう本はゴーストライターの手が入るに決まってるし、多くの人が読むことが予想されるので、出版社高校生でも読めるように配慮するに決まっているのに。
一方、脱カルト・反カルトの連中にとって、さゆり様のご著書は神聖にして侵すべからず。賞賛以外は一切許されない。何せ彼女はかわいそうな宗教2世で山上容疑者と境遇が同じなのだ。国葬反対の世論を盛り上げた反アベの貢献者おっとっと反家庭連合の貢献者なのだから。
まさに月刊HANADAのいうように、望む望まないに関わらず、「国政を動かす」小川さゆりになってしまったのだ。
これが統一教会流「セクハラ」術

最初に笑ったのは、小川さゆりさんへのセクハラ。かわいい清純な小川さゆりさんがセクハラされた。いったいどんなセクハラをされたんだろうか。
班長さん、さゆりちゃんとツーショットの写真を撮りたかったらしい。倉庫のような個室に呼び出して、さゆりちゃんの手に腰を回す。『少し緊張してたのか、あるいは興奮してたのか、彼の手は不自然に震えていました(P.105)』。そして今度は、さゆりちゃんだけの写真を撮影する。撮影後に頭を撫で撫で、ほっぺをさわってしまったのです! 赤ちゃんができたらどうする気か。
その後、さゆりちゃんのスマホに班長はセクハラメールを送る。「可愛いから男の子が寄ってくるでしょ」「もうおねんねしたかな?」「返信しないと天国で会えないよ」(以上P.107)
私はてっきり「さゆりちゃんと合同祝福して、おしりペンペンしたい」とかやるんじゃないかと。

小川さゆりちゃん、学校時代に彼氏と交際経験があった(セックスはしてないと強調。してても「した」って言うわけないけど)ようだけど、ロリでかわいいので男の子が寄ってくるのは当たり前だと思う。
脱会を決意した母親の一言
セクハラで教団に疑問を持つようになった彼女は、韓国の清平に研修に行かされる。オウム風に言えば狂気の集中修行で、さゆりちゃんは発狂してしまい基地外病院に。何だかんだで日本に戻ってくる。
教団に疑問を持つようになり、メンタル的に参っているのに母親は「あの子家にお金も入れないし。いつになったら働くんだろうって」(P.143-144)。この言葉がきっかけで彼女は教団を離れる決意をする。

日本国民が冷静になれた「今」こそ読んでみては
さて、上の方で「多くの人が読むことが予想される」と書いたこの本、今現在はそれほど話題になっていないようだ。
菅義偉前総理の弔事が多く人の胸を打った一方、日本共産党支持者などが国葬儀会場でやらかした行き過ぎた「アベガー」活動が国民の反感を買い、マスコミのズブズブ報道も国民の支持を失ってしまった。そして反「旧」統一教会のエース日本共産党もあの状態。今現在、強い「家庭連合解散」の世論はないようだ。
しかし、日本国民もやっと冷静になれた今だからこそ、この本を冷静な目で読んでみてはどうだろうか。
真のお父様お母様だけではなく、アベガーからも離れてこそ、彼女は神の子から真の人の子になれるのではないか。
ではまた。
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