オウム真理教を題材にした映画「わたしの魔境」を見た
オウム真理教・カルト宗教 - 2023年03月22日 (水)
わたしの魔境をニコニコ動画で見た。
4月5日が正式公開らしく、それが何故かニコニコで先行公開される。どういう位置づけの公開か分らないし、どこまでこの日記で書いて良いのかも分からない。しかし、オウム真理教周辺の世界に著作権など存在しない(笑)。「ここ一番」を除き、だいたいのことを書く。
あらすじはこんな感じ。簡単に書ける。
元AKB48(NMB48) の近藤里奈がOL役で主人公(湯川華)。入った会社が50万のアプリをボッタクるブラック企業。しかも会社の同僚にレ○プされる。ダブルショックで落ち込む中、真理と出会ってしまう。教祖様はヒゲモジャでお連れとともに登場。近藤里奈は感銘を受け、修行して出家する。
この映画は、アーナンダの死刑反対した坊主・何故か村田らむなど、ところどころで解説が入る。レ○プのところで宗像真理子が「私もそうだった」と偉そうに喋る。その後も坊主と宗像・上祐がところどころでフューチャリングされる
さてストーリーに戻る。父親が「この宗教は何人も行方不明者が出ている」と奪還に走る。教団は取り合わない。
そんな中、一人の男性(預金を全額お布施)が修行中に死亡する事故が起きる。尊師は「知られると救済活動が遅れる」ので死体をドラム缶で焼いて隠蔽する。更に一人の女性が脱会を希望する。地獄に落ちて良いのかと法友は引き止めるが、サマナ服を脱ぎながら脱走するも拉致されて監禁。結局ポア。同じくドラム缶で死体(灰)が川に流される。
尊師は説法をする。「例えば、ここにだよー」と同じ内容で、悪業をなす人間はトランスフォームしたほうが良いと。
ある日尊師は幹部や湯川(近藤里奈)を呼び出す。湯川の父親が脱会運動のリーダーになっているので、彼を「救済」する必要があると、近藤里奈に父親のポア指令を出す。
父親の家に包丁を持って忍び込んだポア部隊。父親は娘を見て、「会いたかった。俺を殺して気が済むならばそれでいい」と、子供の頃の思い出話を話す。それでも近藤里奈は父親をポアして…と思ったら、あっさりと包丁を捨てて、父子が抱き合ってハッピーエンドでお終い。
中途半端にミニチュアオウム真理教を追っかけた印象である。個人的には、オウムの恐ろしさは「こんなもんじゃない」「リアルオウムのほうが凄い」。だから、私のように、物足りなさを感じる人も多いかも知れない。
また上祐と宗像真紀子がそこそこウザいので、カルト業界お約束の悪口「上祐は脱会者じゃない」「ひかりの輪はオウム」と、「あの人達」は当然の如く批判し、この映画を認めまい。
しかし、ここまでで全く触れなかった「あるシーン」。これがこの映画の「ここ一番」。私が最もインパクトがあったのはこれだった。
「由紀」という女性が登場する。 オウム真理教(Aleph)の道場に行ったら、「遠藤さんと会って」とかサマナが喋っている。私もそんな人に会いたいと思って(凄い動機だ)、新実智光に会って一目惚れして、結局結婚した。
そして映画内で、謎の骨壷とともに、「夫婦がキスする写真」が紹介された。
私は映画のことは分からないけれど、大事件を少予算で扱う難しさ、とでも言うのだろか。オウム真理教でない架空の宗教団体を使って、オウム真理教を中途半端に追ってしまった印象だ。
オウム真理教の映画となると、総製作費10億円以上かけて、地下鉄サリン事件でバタバタ倒れる場面をリアルで再現するくらいでないと、本物の迫力に勝つのは難しいのではないか。昔テレビドラマで坂本一家殺害を「子供だけはお願い」まで再現したことがあったが、そういう前例があっただけに物足りなさを感じた。
とはいえ、「あっても良い映画」である。上記理由によりこの映画は確実に批判される。しかし、批判する人達はその人達で、言う事も出る人もみんな決まっている。
カルト脱会なんて正しい道がある訳じゃない。信じる気なんかない人間ができることは、様々な情報や考えを提示することだけではないのか。
ではまた。
4月5日が正式公開らしく、それが何故かニコニコで先行公開される。どういう位置づけの公開か分らないし、どこまでこの日記で書いて良いのかも分からない。しかし、オウム真理教周辺の世界に著作権など存在しない(笑)。「ここ一番」を除き、だいたいのことを書く。
一人のOLが性被害をきっかけに入信、マインドコントロールされて…

元AKB48(NMB48) の近藤里奈がOL役で主人公(湯川華)。入った会社が50万のアプリをボッタクるブラック企業。しかも会社の同僚にレ○プされる。ダブルショックで落ち込む中、真理と出会ってしまう。教祖様はヒゲモジャでお連れとともに登場。近藤里奈は感銘を受け、修行して出家する。
坊主と宗像がウザい

さてストーリーに戻る。父親が「この宗教は何人も行方不明者が出ている」と奪還に走る。教団は取り合わない。


父親のポア指令を命じられる
ある日尊師は幹部や湯川(近藤里奈)を呼び出す。湯川の父親が脱会運動のリーダーになっているので、彼を「救済」する必要があると、近藤里奈に父親のポア指令を出す。

新実夫婦のキスシーン

また上祐と宗像真紀子がそこそこウザいので、カルト業界お約束の悪口「上祐は脱会者じゃない」「ひかりの輪はオウム」と、「あの人達」は当然の如く批判し、この映画を認めまい。

「由紀」という女性が登場する。 オウム真理教(Aleph)の道場に行ったら、「遠藤さんと会って」とかサマナが喋っている。私もそんな人に会いたいと思って(凄い動機だ)、新実智光に会って一目惚れして、結局結婚した。

大事件を映画化することの難しさ

オウム真理教の映画となると、総製作費10億円以上かけて、地下鉄サリン事件でバタバタ倒れる場面をリアルで再現するくらいでないと、本物の迫力に勝つのは難しいのではないか。昔テレビドラマで坂本一家殺害を「子供だけはお願い」まで再現したことがあったが、そういう前例があっただけに物足りなさを感じた。

カルト脱会なんて正しい道がある訳じゃない。信じる気なんかない人間ができることは、様々な情報や考えを提示することだけではないのか。
ではまた。
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